今週の注目レポート (4月4日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●中央自動車工業(8117)【 1→1】
「主力のコーティング剤堅調や自動車処分好調などにより業績は堅調」
TIWは目標株価は2,280円(前回の6,850円を維持、株式分割に伴い修正)とし、投資評価は「1」(Buy)を継続する。理由は、(1)25/3期3Q累計(4-12月)決算では、国内自動車生産・販売が伸びぬ中でも、新車カーディーラー向けケミカル製品販売堅調により中核の自動車部品・用品販売事業で増益を確保したこと、コーティング剤販売における高付加価値商材の拡販と台当たり単価の引き上げが連結での営業増益、利益率の向上、高収益確保に寄与しているとみられること、などがポジティブである、(2)TIWは13期連続で営業増益を見込む同社25/3計画の上振れを見込むこと、(3)主力のケミカル製品での新規開拓、高付加価値商材の販売比重増加,シェア拡大牽引による成長局面が26/3期以降も続くとのTIWの見方に変化がないこと、更には、(4)26/3期TIW予想PER10.8倍などの株価指標面にも割安感があること、などによる。
予想ROE:16.1% PBR:1.9倍、来期予想PER:10.8倍、来期予想EPS成長率:8%
株価(4/4 終値):1,544円 Fモデルによる理論株価:2530円(3月31日by高田悟)
●パーク24(4666)【 2+→2+】
「1Qは全事業で稼働が堅調、同社計画を上回り25/10期は順調にスタート」
25/10期1Q(11-1月)は全事業でサービス稼働が堅調に推移し大幅増収となり、持続的成長に向けた投資をこなし、営業・経常段階で増益確保の堅調な決算となった。また、同社計画を上回る順調なスタートとなったことなどから経常利益で過去最高を見込む25/10期計画は上振れが見込めよう。更には、駐車場事業国内においてはサービスの進化の加速を進めていること、モビリティ事業では増車をしながら台・月当たり利用料の伸長が図れていること、駐車場事業では不採算駐車場の解約と各国版タイムズパーキングの開発が着実に推進されていることなどが1Q決算で確認できたことなどから、コロナ禍での業績不振からの回復を遂げ、同社が新たな成長局面に入ったとTIWではみること、こうした中、25/10期TIW予想PER15.3倍の株価は割安とみることなどから投資評価は「2+」を維持。
予想ROE:25.0% PBR:4.1倍、来期予想PER:13.8倍、来期予想EPS成長率:11%
株価(4/4 終値):1,941.5円 Fモデルによる理論株価:1711円(4月4日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。

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