今週の注目レポート　(2月7日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点（ROE・財務レバレッジ・PBR水準等）で、注目銘柄をピックアップします。

●トヨタ自動車（7203）【 2+→2+】
「通期営業利益計画を上方修正、改善努力が積み上がる」
25/3期3Q累計（4-12月）は前年同期比13.2％営業減益。認証不正問題等による生産・販売台数減、仕入先基盤強化や資材価格悪化などが2桁減益に影響。通期営業利益計画を4,000億円上方修正。期初予想から人及び成長領域への投資を拡大も、価格改定、インセンティブ抑制、バリューチェーン収益拡大などの改善努力が積み上がる。25/3期は、子会社の認証不正問題等で一時費用が嵩む中でも営業利益率10％での着地を見込んだことで同社の稼ぐ力が増していることが確認できる内容となった。また、今般のBEVが本格普及し、BEVに本気の中国現地での開発・生産表明は基本ポジティブと考えること、25/3期TIW予想PER10.4倍などの株価指標面にも割安感があること、などから、投資評価は「2+」を継続する。
予想ROE：12.2％　PBR：1.3倍、来期予想PER：10.3倍、来期予想EPS成長率：0％
株価（2/7終値）：2,824.5円　Fモデルによる理論株価：3250円（2月6日by高田悟）

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。