みずほファイナンシャルG<8411>3月年初来高値を更新し下落前水準まで回復するも、株価安定せず直近も軟調に推移中…決算発表で株価どうなる?
7/30に第1四半期決算発表を迎えるみずほファイナンシャルグループ<8411>。コロナ・ショックからの低迷後、今年に入りようやく上昇を開始しました。
その後、今年3月に年初来高値を更新し、ようやく下落前水準まで回復しました。しかし、そこから株価は安定せず、直近は25日移動平均線が上下を繰り返し、とうとう75日移動平均線を下抜けしました。
そのような中、第1四半期決算を迎える同社ですが、ここからどのように推移する可能性があるのでしょうか?
みずほファイナンシャルグループ<8411>の第1四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(7月中旬~8月中旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2003年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が10回、下落傾向が7回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向がありつつも、ほぼ均衡しているとも考えられます。
変動幅を見ると、10%以上推移したのは、上下合わせて3回のみです。その他は、大きくても5%程度に留まっています。それをふまえると、この時期に同社の株価は変動しにくいことが想定されます。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
みずほファイナンシャルグループ<8411>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:1,624円
下値目安:1,449円
※7/20終値1,554円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約4.4%、下落幅は約6.7%と考えられます。よって、上値は「1,624円」、下値は「1,449円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、直近で下抜けした株価が75日移動平均線を上抜けします。そうなると、一時的にこの軟調な推移が収まる可能性があるでしょう。
ただし、これまでの推移を考慮すると、あくまでも一時的なものであり、再び軟調もしくは横ばいに推移すると考えられるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、25日・75日の両移動平均線の更に下の水準に到達します。そうなると、さらに軟調に推移し、これまでの下落スピードよりも、早く下落する可能性が高まるでしょう。
また、現在は、ほぼ横ばい状態の25日・75日の両移動平均線が、右肩下がりになり、ここから短期的な下落トレンドに突入するでしょう。
このように同社は、今年に入り下落前水準まで回復したものの、軟調に推移を続けるか、短期的な下落トレンドに入るかの分岐点にいます。
これまでの傾向を見る限り、この時期はやや上昇する可能性や株価の変動が小さいものの、直近の動向をふまえると、上昇と期待するよりは、下落トレンドに入ることを想定し、ここからどう動くかを慎重に見極めたほうが良いでしょう。
そういった意味では、ここで無理に売買することなく、方向感が出るまで様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/7/26時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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