東京海上HD<8766>昨年末から上昇を開始し 5,000円台に回復するも再び方向感がないまま横ばいに推移中…決算発表で株価どうなる?
5/20に本決算発表を迎えた東京海上ホールディングス<8766>。コロナ・ショック以前は、6,000円台の高値まで上昇しましたが、その後4,000円台前半まで下落し、横ばいに推移しました。
しかし、昨年11月から上昇を開始し5,000円台に達しました。そこから再び横ばいに推移中です。
そのような中、本決算発表を迎えた同社ですが、ここからどのように推移する可能性があるのでしょうか?
東京海上ホールディングス<8766>の本決算前後の株価動向は?
では、決算を挟んだ1ヶ月間(5月中旬~6月中旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2002年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が10回、下落傾向が9回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向は、ほぼ均衡していると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて9回見られます。5%以内の変動は、上下合わせて9回見られます。これをふまえると、変動が大きい年と変動が小さい年が極端に分かれていることが読み取れます。
また、その可能性がほぼ半々であることもふまえると、慎重に売買しないと10%以上の下落に当たるリスクがあると考えられるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
東京海上ホールディングス<8766>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:5,729円
下値目安:4,956円
※5/13終値5,368円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約6.7%、下落幅は約7.7%と考えられます。よって、上値は「5,729円」、下値は「4,956円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、3月につけた年初来高値には届きませんが、この上昇で25日移動平均線が75日移動平均線を上抜けするでしょう。そうなると、その後の上昇に期待できると考えられます。
反対に下値の目安に到達した場合は、今年に入ってから到達することがなった4,000円台に入ります。この場合は、短期的な下落傾向に入る可能性があるでしょう。
また、過去の決算前後の株価の変動を見る限り、下値の目安に到達した場合は10%以上の下落も想定しておいたほうが良いでしょう。
このように同社は、決算前後で株価が比較的大きく変動しやすい傾向があるので、さらに上昇するか、短期的に下落局面に入るかの分岐点に差し掛かっていると考えられます。
特に直近は、再び横ばいに推移していますので、どちらの方向に進むか判断するのが、なかなか難しい状況です。それをふまえると、ここで無理に売買することなく、様子見をするのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/5/20時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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