日立製作所<6501>5/29本決算発表。コロナ・ショック下落後ようやく株価上向きに動く…決算発表で株価どうなる?
5/29に本決算発表を迎える日立製作所<6501>。昨年は上下に大きく動きながらも、3,000円台前半から4,600円強まで上昇しました。年明け後も4,000円台を維持していましたが、コロナ・ショックにより急落。3/23には「2,524円」まで一気に下落しました。
反発後も3,000円台を前後するにとどまり、急落前の株価にはまだかなりの距離があります。直近ようやく上向き始めました中、間もなく、決算発表を迎える同社ですが、この発表前後で株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
日立製作所<6501>の本決算前後の株価動向は?
日立製作所<6501>は、2019年から上昇し、年末には約4,600円の高値をつけました。さらなる上昇が期待されましたが、2月より失速し、3月のコロナ・ショックでは約2,500円まで下落しました。
リバウンド後も下げとどまったにすぎず、大きく回復するに至らないまま、現在の3,000円前後を推移しています。 間もなく本決算発表を迎える同社ですが、決算を挟んだ1ヶ月間(5月上旬~6月上旬)の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が9回、下落傾向が11回見られます。この数字を見る限り、どちらかというと下落傾向が強いことが分るでしょう。変動幅を見ると、変動が小さい年もありますが、おおむね5%か、それ以上変動しています。
5%以内の変動に留まる年も見られますが、全体的な変動幅と上下の繰り返しをみると、決算内容などに影響される可能性があると考えられるでしょう。そういった意味では、注意が必要かもしれません。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
日立製作所<6501>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:3,439円
下値目安:3,095円
※2020年5/11終値3,268円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約5.2%、下落幅は約5.3%と考えられます。よって、上値は「3,439円」、下値が「3,095円」が目標株価と考えられるでしょう。
もし、上値に到達すると現在の75日移動平均線を上抜けする水準になります。そうなった場合は、直近の上昇に弾みがつくかもしれません。反対に下値に到達すると、25日移動平均線を下抜けすることになります。そうなった場合は、引き続き安値圏で推移することが想定されるでしょう。
以上をふまえると、同社はデータを見る限り、上昇する確率と下落する確率が半々のようなことが読み取れます。また、目標の上値に到達しても、下値の目標に到達しても、どちらのトレンドにも短期的に入りやすい状況です。
つまり、この決算発表前後の同社は、どちらか一方に株価が動くと想定するのではなく、上昇と下落のどちらの場合もあると慎重に考えるのが良いのではないでしょうか。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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