今年も神経質な相場展開を前提に投資戦略を実行

2012/01/13

1月も中盤に差し掛かり始め、お正月気分も完全に抜けたことと思うが、いかがお過ごしだろうか。弊社は12月決算のため、年明けとともに決算作業に突入し、いっぺんに忙しくなる。とは言っても、「心を亡くす」ことのないように細心の注意を払いながら進めていきたい。来週中にはすべての作業を終わらせたいところだ。

さて、昨年2011年の太田忠投資評価研究所のインターネットによる個人投資家向け「投資実践コース」におけるモデルポートフォリオのパフォーマンスのご報告である。結果は+4.2%での着地となった。2011年の市場別のパフォーマンスをみると日経平均が-17.3%、Topixが-18.9%と2008年のリーマンショック以来の大幅なマイナスとなり、小型株市場はジャスダック平均が-6.0%、マザーズが-8.6%と大型株に対して下落は小さく、2010年に続いて2年連続のアウトパフォームである。

非常に厳しい1年であったが、+4.2%とプラスを確保できたのは、ひとえに運用の基本方針である「フルインベストメントをおこなわず」「時間的分散投資を実行し」「リスク管理の徹底」がマーケットに対して差をつけた。2009年3月の運用開始以来の累計パフォーマンスは+43.3%となり、わずか3年弱の期間で大きく積み上がった(2009年+13.3%、2010年+21.4%)。同期間の日経平均は+4.3%、Topix-5.8%、ジャスダック平均+16.0%、マザーズ+29.3%である。

私が弊社の会員の皆さんに提唱しているのは「リスク管理」を徹底しながら年率+10%の資産運用力をつけることである。2011年は残念ながら+10%に届かなかったものの、コンスタントに「年率+10%」のペースで運用を続ける資産は10年後に2.6倍、20年後に6.7倍、30年後に17.4倍ものパフォーマンスを実現する。そのためには、一攫千金よりもいかに相場のクラッシュで損失幅を小さくするかが重要になってくる。長期投資をすればするほど、相場がクラッシュする局面に多く出くわす。その対処の優劣が長期パフォーマンスを大きく左右することがお分かりになるだろう。投資信託のようなフルインベストメント型の単純な運用スタイルでは到底望めないリターンである。

もはやマザーマーケットが上昇しない時代になって久しい。したがって、フルインベストメントで「バイ・アンド・ホールド」の株式投資をしていても運用資産は増えないのだ。この点にぜひ気づいていただき、古い時代の考え方から脱却し、今の時代に合った資産運用をこの読者の皆さんにも実践していただきたい、というのが私の強い願いである。

2012年は「辰年」。過去のパフォーマンスを見ると十二支の中では最もリターンの高い年である。また、西暦末尾の「2」のつく年は最もパフォーマンスが高く、巡り合わせとしては良い年である。しかしながら、しばらくの間は引き続き「欧州債務問題」「世界景気の先行き懸念」「円高」の3つに阻まれ、株価水準は低いもののなかなか上昇基調に転じるきっかけを見出せない展開が続くだろう。

だが、年間を通じては日経平均が1万円を奪回する可能性に期待したい。大きなパフォーマンスを獲得できるチャンスを常にうかがいながら、高リターン獲得のための投資戦略を実践していきたいと思う。

太田忠投資評価研究所株式会社
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