今週の注目レポート (10月30日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●日本電産(6594)【 2+→ 2+】
「新規分野で大型受注が進展。株価に対する見方は不変」
16/3期2Q累計(4-9月)業績は、売上5,873億円(前年同期比20%増)、営業利益618億円(同19%増)。売上・利益ともに計画値を達成し、過去最高を更新した。今期の設備投資額も過去最高の900億円に増額し、成長市場への対応を強化する。同社の中長期的な収益成長の確度を高める動きとして評価できよう。
予想ROE:12.4% PBR:3.5倍、来期予想PER:23.2倍、来期予想EPS成長率:15%
Fモデルによる理論株価:5271円(10月26日by服部隆生)
●日産自動車(7201)【2+ →2+ 】
「米国を中心に販売は概ね堅調、9月は中国も前年を上回る」
2Q(7-9月)営業利益は前年同期比33%増の1,850億円を予想。
台数増、構成改善、円安効果、コスト削減により費用の増を吸収したと見る。上期の営業利益は同45%増の3,787億円を見込む。通期でも新型車販売好調による計画過達を予想。
予想ROE:10.0% PBR:1.1倍、来期予想PER:9.0倍、来期予想EPS成長率:12%
Fモデルによる理論株価:1433円(10月27日by高田悟)
●マツダ(7261)【1 →1 】
「国内外で販売は好調、上期予想を上方修正」
上期営業利益予想を会社は従来の950億円(前年同期比9%減)→1,259億円(同21%増)と増益方向に大幅に上方修正した。販売のプラス影響、為替影響、コスト改善などが想定以上の見込みになったことによる。目標株価は3,120円(16/3期TIW予想PER12.4倍、過去3期の実績PER高値平均を考慮)を維持する。
予想ROE:15.0% PBR:1.6倍、来期予想PER:8.3倍、来期予想EPS成長率:11%
Fモデルによる理論株価:3483円(10月28日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。