今週の注目レポート (8月14日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●サンデンホールディングス(6444)【1 → 2+】
「1Q減益は想定線、自動車機器堅調により順調に発進」
16/3期1Q(4-6月)は前年同期比40%営業減益。自動車機器はアジアでのエアコン伸長や原価低減、円安進行などから大幅増益。しかし、前年のCVS(コンビニエンス ストア)向け特需剥落による流通システムの大幅減益が響く。
予想ROE:10.2% PBR1.0倍、来期予想PER:7.2倍、来期予想EPS成長率:26%
Fモデルによる理論株価:757円 (8月14日by高田悟)
●富士重工業(7270)【1 → 1】
「1Qは販売台数、売上、利益の全てが過去最高、順調」
16/3期1Q(4-6月)は連結販売台数、売上高、各段階利益がともに過去最高となり、順調に発進。1Qは為替変動による増益効果が仮になくても、増益を確保している点が評価できよう。目標株価は16/3期TIW予想PERで13倍程度の水準は成長銘柄として妥当であると考え6,000円とする。
予想ROE:28.0% PBR:3.3倍、来期予想PER:9.2倍、来期予想EPS成長率:6%
Fモデルによる理論株価:6552円 (8月14日by高田悟)
●第一実業(8059)【1 → 1】
「16/3期の立ち上がり順調、引き続き割安感」
16年3月期1Qの連結営業利益は、前年同期の0.44億円から5.16億円と大幅に増え、16年3月期としては順調な立ち上がりになった。エレクトロニクス、ファーマ(錠剤製造システムなど)を中心とする短納期・高採算の案件の成約と売上計上に奏功しており、16/3期通期の業績予想についても大きな不安材料は見当たらない。
予想ROE:9.7% PBR:1.0倍、来期予想PER:7.7倍、来期予想EPS成長率:22%
Fモデルによる理論株価:1215円 (8月14日by杉山 勝彦)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。