今週の注目レポート (3月13日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
●日精エー・エス・ビー機械(6284)【 2+→ 2+ 】
「1Q受注弱く通期TIW予想を小幅見直し。株価の見通しは維持」 15/9期1Q(10-12月)は前年同期比9%増収、同30%営業増益と増収 増益を確保したものの受注は弱く、ややスローな立ち上がりといえそう だ。現段階で大きな業績の落込みは想定していないが、通期計画に 届かない可能性も出てきたと判断し、今回通期TIW予想を小幅ながら 見直した。とはいえ、受注残は高水準を維持しており、今期は過去 最高の売上、利益を更新できるとの見方は不変。
予想ROE:15.7% PBR:2.0倍、来期予想PER:10.8倍、来期予想EPS成長率:5% Fモデルによる理論株価:3007円
(3月9日 by 服部隆生))
●ハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)【 1→ 2+ 】
「産業用ロボット向け好調継続、生産力増強で中期的成長継続に期待」 15/3期3Q累計(4-12月)業績は、売上高が191億円(前年同期比 +21%)、営業利益が52億円(同+42%)の大幅増収増益。中国におけ る中堅EMSへの組立工程自動化の拡がりや堅調な自動車関連需要 を受けて、主力の産業用ロボット向けが好調を継続。また3Q後半から は、先進国向けスマホの次期モデルに向けた需要が動き出したことで、 受注が急増。
予想ROE:15.15% PBR:5.9倍、来期予想PER:31.7倍、来期予想EPS成長率:24% Fモデルによる理論株価:1,062円
(3月11日 by 糸井正和)
●東京精密(7729)【 1→ 1 】
「メモリ・自動車需要で好調継続、先進国スマホ向け上乗せで好業績を期待」 15/3期3Q累計(4-12月)業績は、受注高が502億円(前年同期比 +18%)と大幅増、売上高が489億円(同+20%)、営業利益が88億円 (同+45%)の大幅増収増益。半導体製造装置はメモリ向け需要が 支えとなり、受注・売上ともに大幅増。計測機器については、自動車 メーカーによる投資で堅調継続。
予想ROE:11.5% PBR:1.7倍、来期予想PER:13.0倍、来期予想EPS成長率:11% Fモデルによる理論株価:3,586円
(3月13日 by 糸井正和)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。