今週の注目レポート (2月14日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
デンソー(6902)
14/3期3Q累計(4-12月)は北米での車両生産台数増や円安が大幅増益に寄与し、大幅増収増益の好決算となった。質とコスト両面での高い競争力をベースに省燃費、中期的には安全面の需要を取り込み新たな成長局面に入ったとのTIWの見方に変化はない。受注豊富な 15/3期、続く16/3期と営業過去最高益更新を予想する。TIW15/3期予想PER12.8倍など指標面も割安から強気を継続。
ROE 11.39%、PBR 1.55倍、来期予想PER 12.8倍、来期予想EPS成長率13%
〔2月10日、担当:高田 悟、Analyst Impression 1→1〕
いすゞ自動車(7202)
14/3期3Q累計(4-12月)決算を発表。3Q累計の営業利益は前年同期比47%増の1,329億円となった。円安の追い風の中、国内に加え、海外主要地域(特に中近東、北米)で商用車販売が上向いたことが好業績の背景。ただし、3Qのみの業績はタイ悪化、在庫調整などから鈍化した。国内は頗る好調で、タイを除く主要海外地域も足元及び見通しともに概ね良好。指標面も割安からやや強気に引き上げる。
ROE 18.28%、PBR 1.76倍、来期予想PER 8.8倍、来期予想EPS成長率 8%
〔2月12日、担当:高田 悟、Analyst Impression 2→2+〕
スズキ(7269)
14/3期3Q累計(4-12月)決算を発表。営業利益は過去最高。会社通期計画は上昇修正されたが上ぶれ余地を残した。国内は軽販売競争が激化し、インドは需要低迷と同社主要市場の環境は厳しい。こうした中、円安効果があるとはいえ主要市場で業績を伸ばしていることが評価できる。強固な財務に加え、株価下落で指標面の割安感も増しておりやや強気の見方を継続する。
ROE 8.79%、PBR 1.13倍、来期予想PER 11.8倍、来期予想EPS成長率14%
〔2月14日、担当:高田 悟、Analyst Impression 2+→2+〕
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。