今週の注目レポート (9月20日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
遠藤照明(6932)
今期は需要に過熱感もあった前期の反動減や、円安によるコスト増から大幅減益となる見通し。業務用LED照明市場は巡航速度の成長軌道に移行する可能性が高い。6月末実績PBRが約1.5倍、今期TIW予想ROEで16%台の株価水準は、中期的な収益成長率の鈍化を加味しても、割安感があると考える。TIWでは「アウトパフォーム」の見通しを据え置く。
ROE 16.61%、PBR 1.50倍、来期予想PER 6.6倍、来期予想EPS成長率22%
〔9月18日、担当:服部 隆生、Analyst Impression 2+→2+〕
日信工業(7230)
TIW見通しをやや強気に引き上げる。新興国での鈍化を見込んでも後半V字回復が想定される。ホンダ(7267)新世代「フィット」での回生協調ブレーキ搭載や新型車の販売好調が今後業績の上積み要因になる公算が大きい。TIW業績予想の上方修正と前回レポート時からの株価下落で指標面に割安感がある。
ROE 10.12%、PBR 1.27倍、来期予想PER 11.0倍、来期予想EPS成長率12%
〔9月18日、担当:高田 悟、Analyst Impression 2→2+〕
新田ゼラチン(4977)
14/3期は積極投資による業績の端境期。円安は業績へのマイナス要因。14/3期2Q(7-9月)は1Q(4-6月)以上の原料高影響を受ける見込みであり、足元のモメンタムは弱い。しかし、15/3期以降は、海外での能力増強により高い業績伸長を予想する。15/3期TIW予想 PER9.0倍台には割安感がある。対TOPIXを上回る見方に引き上げる。
ROE 15.42%、PBR 2.02倍、来期予想PER 9.0倍、来期予想EPS成長率28%
〔9月19日、担当:高橋 俊郎、Analyst Impression 2→2+〕
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。