今週の注目レポート (4月28日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●日本電産(6594)【 2+→2+】
「永守会長がCEOに復帰。株価の見方は従来通り」
22/3期の売上は家電・商業・産業用や機器装置の伸びを背景に過去最高を記録したが、営業利益は材料価格高や中国でロックダウン影響等もあり計画を未達。厳しい経営環境ながら、家電・商業・産業用は最大の収益源に成長した他、機器装置も精密小型モータと並ぶ利益を上げ、収益の柱の一つに成長しつつある点が注目できる。永守会長のCEO復帰が発表されたが、後継者選任の難しさを改めて浮き彫りにした。関COOの下でEV用モータの黒字化を前倒しで着実に実行できるか今後注目される。同社は事業ポートフォリオの転換を進めてきた。機器装置が収益に顕著に貢献しつつあり、車載の収益力も中期的には飛躍的に高まると考える。
予想ROE:11.9% PBR:4.1倍、来期予想PER:26.7倍、来期予想EPS成長率:21%
株価(4/28終値):8,539円 Fモデルによる理論株価:4,147円(4月25日by服部隆生)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)〔http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。