今週の注目レポート (4月1日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

●クレスコ(4674)【 1→1】
「完全子会社3社の合併に関して(速報)」
今般、アルス株式会社、株式会社エヌシステム及び株式会社ネクサスの完全子会社3社がアルス株式会社を存続会社(予定)とし、本年7月1日を予定合併期日とし合併する運びとなった。既に本年1月31日付で3社が合併に向けた方針に合意したことにつては公表されていたが、当合併の日程、合併方法等の詳細が子会社間で決定されたことが、適時開示された。TIWでは合併により合併後の新子会社の経営力や収益力の強化が中期的に進むとみること、子会社の経営力底上げがグループ連携による同社の展開力の向上にも繋がり、連結全体の収益力を引き上げると考えるため、今般の3社合併の動きはポジティブに捉えている。
予想ROE:15.4% PBR:2.0倍、来期予想PER:11.8倍、来期予想EPS成長率:15%
株価(4/1終値):1,985円 Fモデルによる理論株価:2,688円(3月29日by高田悟)

●イチネンホールディングス(9619)【 1→1】
「23/3期は連続営業増益が途切れる可能性があるが高水準の利益確保をTIWは予想」
22/3期は3Q累計で通期営業利益計画の89%を達成。着地は中間時点で上方修正した計画を更に上回る見通しだが、3Q累計決算公表時点ではコロナ変異株感染拡大やガソリン価格高騰などの影響に不透明感が強く、精緻な着地が見通し難かったことが計画据え置きの背景になったもようである。TIWでは良好な計画遂行等から22/3期は同社現行計画超過達成、営業過去最高益更新、19期連続営業増益での着地を従来どおり予想する。23/3期は連続営業増益が一旦、途切れる可能性はあるが、それでも22/3期に準じる高水準の利益確保との見方に変化がないこと、堅調な業績展開にも関わらず株価指標面に割安感が強いこと、などから目標株価は1,830円を維持し、投資評価は「1」を継続する。
予想ROE:13.0% PBR:0.8倍、来期予想PER:6.3倍、来期予想EPS成長率:-7%
株価(4/1終値):1,294円 Fモデルによる理論株価:1,970円(3月30日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)〔http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。