今週の注目レポート (7月21日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

●バリュエンスホールディングス(9270)【 2+→2+】
「下方修正は心配に値しない」
21/8期3Q(9-5月)は売上高374億円(前年同期比48.2%増)、営業利益4億円(同7億円増)、経常利益2億円(同6億円増) 、純利益4億円(同10億円増) 、と増収増益で着地。但し、20/8期3Qがコロナウイルスの影響を受けて売上を大きく減少させていたので単純な比較にはならない。通期予想が下方修正されたが、同社の成長機会についての見方に変更はなく、店舗閉鎖による仕入量減少が要因でありビジネスは順調であるとみている。実際、KPIは良い結果を出しており、TVCMも想定以上の結果を出しており計画通りの進捗とみて良いとTIWは考えており、投資評価「2+」は変更しない。
予想ROE:11.5% PBR:5.6倍、来期予想PER:19.7倍、来期予想EPS成長率:150%
株価(7/21終値):2,803円 Fモデルによる理論株価:2,367円(7月19日by山方秀之)

●ヤマハ発動機(7272)【 1→1】
「第3の柱としてロボティクス事業の成長が期待される」
投資評価は「1」を継続。21/12期スタートの1Q(1-3月)決算は中核の新興国二輪車事業とロボティクス事業回復により大幅営業増益となり営業過去最高益。これまでの、先進国二輪車及びマリン事業の回復に新興国二輪車とロボティクス事業の回復が加わりコロナ禍からの一段と強い業績回復が今後見込めること、21/12期計画に上振れ余地があるとみること、株価指標面にも割安感があることなどによる。なお、目標株価は前回レポート時の4,050円を維持する。
予想ROE:12.0% PBR:1.2倍、来期予想PER:8.5倍、来期予想EPS成長率:14%
株価(7/21終値):2,684円 Fモデルによる理論株価:4,546円(7月21日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)〔http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。