今週の注目レポート (10月30日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●ビーアールホールディングス(1726)【 新規→1】
「新規カバレッジ:PC橋梁のメジャー企業。国内保守市場の拡大期待」
PC橋梁メーカーとして5・6番手に位置する国内ではメジャーな存在。広島に本社があり中国地方中心に強いが、買収により東北までカバーするに至り、現在では北海道を除き全国展開へ。1Q業績では売上高は39.2%増収の88.2億円、営業利益は約5倍の5.0億円であった。建設事業、製品販売事業ともに好調である。国土強靭化で活躍・恩恵を享受する企業として今後の成長に期待し、投資評価「1」で新規にカバー開始。目標株価は23/3期PERで15倍の940円とする。
予想ROE:22.7% PBR:4.1倍、来期予想PER:14.5倍、来期予想EPS成長率:16%
株価(10/30終値):790 円 Fモデルによる理論株価:694円(10月26日by山田順一)
●小糸製作所(7276)【 2+→2+】
「21/3期通期計画を上方修正、TIWでは計画にはなお上振れ余地があるとみる」
28日、21/3期上期(4-9月)決算を発表。新型コロナ禍からいち早く回復した中国では前年並みの売上を確保したが、新型コロナ影響により日本、北米、アジア地域の売上が前年を大幅に下回ったことから上期の営業利益は前年同期比81.3%減の77.8億円となった。ただし、2Q(7-9月)の営業利益は主要取引先トヨタ自動車(7203)の生産が最悪期から回復基調になる中、同31.5%減の151.8億円となり、1Q(4-6月)の赤字から黒字化し営業利益率も8.3%まで回復。また、9月29日に上方修正した営業利益計画40億円を37.8億円上回って着地した。
予想ROE:5.7% PBR:1.7倍、来期予想PER:14.4倍、来期予想EPS成長率:88%
株価(10/30終値):5,020円 Fモデルによる理論株価:5,812円(10月29日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)〔http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。