今週の注目レポート (5月10日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●日本リビング保証(7320)【 新規→1】
「新規カバレッジ: キャッシュフローに注目すれば株価は極めて割安」
同社の「保証サービス」は、契約金額が売上高が期間按分されるため、売上・利益の計上が先送りされる構造にあり、獲得契約および契約残高が損益計算書に反映されていない。2年超の長期契約に関しては、将来の修理コストを損害保険によってリスク移転しており、確定された将来の売上総利益が貸借対照表上に積み上がっている。新規獲得契約金額は順調に拡大しており、(実態的な)業績は順調。TIWは、投資評価「1」(Buy)で新規カバーを開始するとともに、ターゲットプライスを1,800円とする。
予想ROE:34.0% PBR:11.6倍、来期予想PER:27.1倍、来期予想EPS成長率:30%
株価(5/10終値):970円 Fモデルによる理論株価:805円(5月8日by藤根靖昊)

●きちりホールディングス(3082)【 2+→2+】
「19/6期3Qは実質的に8.8%増収、29.2%営業増益」
業績は会社計画に対してやや強含みで推移している。持株会社化を機に、飲食業から飲食サービス・プラットフォーム業への転換を進めてゆくと推察される。フードテック企業への進化が確認できれば評価は様変わりする可能性を秘める。投資評価を「2+」を継続する。
予想ROE:14.3% PBR:4.3倍、来期予想PER:23.3倍、来期予想EPS成長率:19%
株価(5/10終値):738円 Fモデルによる理論株価:910円(5月9日by藤根靖昊)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)〔http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。