今週の注目レポート (2月22日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●ブリヂストン(5108)【 2+→1】
「19/12期は厳しい環境下で増益を計画、自社株買いを発表」
投資評価は「2+」から「1」へ引き上げる。理由は(1)19/12期は厳しい環境下で増益を計画、成長投資強化の一方で自社株買いを発表したことが評価できる、(2)超大型、大型タイヤや大口径乗用車用タイヤの販売好調、強いブランド力などから中期的にも業績堅調が見込める(3)指標面が割安、などによる。目標株価は5,650円とする。高収益と堅調な業績持続が見込める中、TIW予想PER14倍程度の株価は許容可能と見る。
予想ROE:12.2% PBR:1.3倍、来期予想PER:9.7倍、来期予想EPS成長率:7%
株価(2/22終値):4,416円 Fモデルによる理論株価:5,655円(2月18日by高田悟)

 

●いすゞ自動車(7202)【 2+→1】
「販売面好調から好業績が続く、通期営業過去最高益が視野に入る」
3Q累計決算では、(1)3Q累計でも3Qのみでも合理化効果で為替変動や経済変動による減益影響をほぼ吸収し、増販効果を確り享受し2桁営業増益を確保したこと、(2)主要タイのLCV市場でモデルが末期も迎える中でも質の高い販売継続により3Qにシェアを伸ばしたこと、(3)保有ビジネス拡大による収益力向上が好業績に貢献していること、などが確認できたことが評価できる。更には中間時点で上方修正し営業過去最高益を見込む通期計画は上振れが見込め、20/3期も鈍化は見込まれるが増益が見込めることなどを踏まえると株価指標面も割安から投資評価を「1」へ引き上げる。
予想ROE:10.6% PBR:1.5倍、来期予想PER:10.5倍、来期予想EPS成長率:6%
株価(2/22終値):1,595円 Fモデルによる理論株価:1,654円(2月19日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)〔http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。