日経平均一時41,000円到達し高値更新したまま高値圏を推移中…日本株どこまで上がる?~2024年3月22日版~

2024/03/22

 

日経平均株価が一時41,000円に到達しました。

これでようやく「上昇トレンドの入口」もしくは「大相場の入口」に入ってきたと思われます。まだ終値ベースでは41,000円を維持はしていないものの、久々に上昇の勢いが市場全体に出てきました。

しかしながら、その一方で「この上昇は外国人投資家が買っているだけだ・・・」と言ったり、「日本経済を現実的に反映していないから、この水準はどうか・・・」と言ったり、ネガティブなことを言っている人も見受けられます。

とはいえ、日本株市場の3大プレイヤーは「外国人投資家」「日本の機関投資家」「個人投資家」ですので、外国人投資家が買っているのはネガティブな要素ではなく、良い話でしょう。

また、日本経済を反映していないというのも「株価は半年先を見据えて動く」と言われていますので、今は反映させていないだけで、これから現実に近づくことも考えられます。

そういった意味では、ここはそのようなネガティブ情報に惑わされることなく「ここから日本株はどこまで上がるか?」と考えたほうが良いタイミングに来たとも言えるでしょう。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは2024/3/7~2024/3/21の日経平均株価と株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると今週の株式市場は、日経平均株価と株式市場全体が、”ほぼ連動している週”でした。

そのようなこともあり、日経平均株価でだけで相場分析する人と、私たちのように株トレンド指数を使って相場分析する人では状況の捉え方に差異が生じにくかったでしょう。

ただし、日経平均株価だけで相場分析している人にとっては今が「上昇トレンドの入口」もしくは「大相場の入口」という分析をすることは難しかったでしょう。

とはいえ、普段はこの見方は全くオススメできませんが、日経平均株価を「円単位」で見ていた人は、偶然的に今の状況を上手く捉えることができたかもしれません。

一方、日経平均株価を「割合(%)」で捉えている人にとっては、今週の状況は最大でも3/18の2.67%にとどまっていましたので、「そこまで上昇しているかな?」という体感だったかもしれません。

いずれにしても、偶然性の円単位で日経平均株価を見る場合を除くと、今週は日経平均株価と株トレンド指数が連動しつつも、「日本株市場全体の勢いと日経平均株価の勢いには差異があった」と考えられます。

なぜなら、株トレンド指数を見ても分かる通り、今週は3/21の天井指数が「111」を記録したからです。これは9/4以来の水準です。そして、上昇にブレーキを掛ける空売り指数も「まだ10台」だからです。

シンプルに言うと、天井指数の上昇により上昇勢いが増しているうえ、ブレーキを掛ける空売り指数は、ほとんど上昇していないということです。

よって、日本株はここが天井ではなく、まだ上昇の余地を残していると考えられるでしょう。また、この上昇は先週の段階まであった「押し目買いの異常値とも言える上昇」が示す通り、押し目買いの動きを描いていることが分かります。

これまでなかなか楽観的な伝え方ができませんでしたが、今回に限ってはここから「本格的な上昇トレンド」に入るか、場合によってはアベノミクス相場以来の「大相場」も期待できるかもしれません。

では、直近2ヶ月間の状況もふまえて、より現状を詳しく見てみましょう。

日経平均株価を基準に見ると、先週までの一時的な停滞を抜け、上昇に向かって動き出していることが分かります。また、水準も一段上がり、更に高い位置での推移に変化していることが分かります。

これまでは日経平均株価だけが少しずつ上昇する状況が続いていたので、長期保有をメインにしている投資家以外には、日経平均株価の水準ほどカンタンではない環境が続いていました。

しかし、今週からその状況が変わりつつあります。それは株トレンド指数を見れば分かりますので、次は株トレンド指数を基準に見てみましょう。

株トレンド指数を基準に見ると、ようやく市場全体に動きが出てきたことが分かります。上昇傾向を示す天井指数が3/21に「111」まで上昇しました。

また、これまでは上昇が期待できても、何となく重しのあるような上昇や、偶然性の高い上昇でしたが、今週の上昇は「押し目買い」の動きのとおりになっていることが分かります。

このような上昇は1月上旬以来ですが、そのときよりも本格的な上昇トレンドに入ることを期待できるのが今週の動向でしょう。

上でもお伝えした通り、天井指数は上昇しているが、上昇にブレーキを掛ける空売り指数はそれほど上昇していないこともあり、上値が重たい状態ではありません。改めて、この2ヶ月間で見ても、その様子が良く分かるでしょう。

また、ようやく日経平均株価がなだらかに上昇する期間が終わり、日経平均株価の上昇よりも株式市場全体の上昇の勢いが天井指数の上昇により高まってきました。

これにより、今度は長期保有の人よりも、短期売買で「利益を狙いやすい銘柄をピンポイントで探せる人」のほうが、短期的に利益を上げやすい環境になりつつあるでしょう。

今の株式市場全体には、多くの銘柄が今後の上昇を期待でき、その上昇を開始しています。もし、3/22の天井指数が3/21の水準を超えることがあると、その上昇はさらに勢いを増すでしょう。

なお、今週は営業日が少ないこともあり、「投資主体別売買動向」を確認することができません。先週の段階では以下のバランスでした。

  • 外国人投資家:買いの勢いが弱まる
  • 個人投資家:買い
  • 日本の機関投資家:売りが強まり「大きな売り」

最新のデータがないこともあり、今の株式市場の背景が分かりませんが、もしこの中から「2者が大きく買い」や「1者大きく買い+1者買い」のようなバランスになったら、ここから大相場になる可能性が高まるでしょう。

反対に、そのようなバランスではなく、均衡や売りに近づくバランスに変化するようなことがあれば、今回の上昇はダマシになるでしょう。

株トレンド指数の動向を見る限り、ダマシの可能性は低いですが、もしこちらの「投資主体別売買動向」の最新データが反映されたら、状況を確認すると良いでしょう。

タイムラグはあるものの、株式市場の根底には、この需給バランスがあります。その需給バランスを更に細かくしているのが株トレンド指数のイメージです。ぜひ株トレンド指数をあわせて「投資主体別売買動向」も確認していきましょう。

このように今週は、この数年で最も楽観的と言っても良いほどの相場解説になりました。しかし、それくらいさらなる上昇を期待できる足場が整っています。

天井指数だけを見ても「170付近」まで上昇しない限り、本格的な上昇トレンドは終わらない傾向があります。それを踏まえると、今回の上昇がダマシでない限り、ここから上昇を期待できるでしょう。

 

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2024/3/21(木)時点の株式市場の状況をもとに執筆しました(日経平均株価のみ3/22時点のデータが含まれています)。

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) ー高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)ー

トレード歴12年以上の現役トレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。

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