積水ハウス<1928>3,000円の上抜けから更に上昇し年初来高値更新のまま高値圏を推移中…決算発表で株価どうなる?

2023/09/09

 

9/7に第2四半期決算発表を迎えた積水ハウス<1928>。今年は年初に年初来安値をつけましたが、その後は上昇トレンドを迎え高値圏を推移中です。

しかし、これまでは節目となる3,000円の上抜けを狙うものの、なかなか上抜けできない状態が続いていました。そうしたところ、ようやく決算発表当時の上昇で3,000円の上抜けし年初来高値を更新しました。

そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

積水ハウス<1928>の第1四半期決算前後の株価動向は?


同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(8月下旬~9月中旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。

積水ハウス<1928>の第1四半期決算前後の株価動向|シナジスタ

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が11回、下落傾向が11回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向がほぼ均衡していると読み取れるでしょう。

変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて5回見られます。そのうち4回は上昇時に発生し、14%程度の変動も見られます。反対に、下落時の1回は15%以上の変動が見られます。

対して、5%以内の変動は、ほぼ5%も含めると、上下合わせて10回見られます。

その他は5~10%の変動ですが、こちらは上下合わせて7回見られます。そのうち5回は下落時ですので、下落時は小幅な変動よりも中程度以上の変動になると想定しておくと良いかもしれません。

これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、上下のどちらに動くか全く分からず、株価の変動幅もそのときになってみないと分からないという掴みどころのない動きをすると考えられるでしょう。

ただし、上昇時も下落時もやや5%をこえて変動する可能性が高い傾向も見られます。しかしながら、全体としては、少々値動きの判断が難しい時期と考えられます。

では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

積水ハウス<1928>の目標株価は?


データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。

【目標株価】
上値目安:3,097円
下値目安:2,736円

※8/25終値2,900円を基準に計算

これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約6.8%、下落幅は約5.6%と考えられます。よって、上値は「3,097円」、下値は「2,736円」が目標株価と考えられるでしょう。

上値の目安に到達した場合は、これまで上抜けできなかった3,000円を上抜けします。なお、9/7の終値時点で年初来高値3,110円を更新し、今月に入り3,000円を上抜けを維持しています。

ここから、いったん調整が入ることも想定されますが、上値が軽くなると考えられます。そうなると、この時期の傾向をで見ると、5%以上の値動きを期待することができるでしょう。

反対に、下値の目安に到達した場合は、75日移動平均線からやや離れてマイナス乖離する水準に達します。

これまでに起きた短期的な下落時は、この75日移動平均線が反発の抵抗線として機能していました。しかし、今回の下値の目安水準まで到達してしまうと、これまでとは異なった展開になることを考えられます。

特に、この時期の下落は、小幅よりも中程度以上の下落が想定されます。それをふまえると、もし下落した場合は、下値の目安の水準よりも下落することを想定して動向を見ていくのが良いでしょう。

このように同社は、この時期に上下のどちらに動くか分からない傾向があるものの、直近の年初来高値を更新したまま高値圏を推移していることをふまえると、上方向に方向感が出ていると考えられます。

そのようなこともあり、ここから一気に下値の目安まで下落することは想定しにくいですが、万が一下落する場合は、直近の上昇が一転し、展開が変わるリスクがあることを念頭においておくのが良いでしょう。

なお、方向感が上方向に出ているということもあり、積極的に仕掛けるかについては、少々慎重に見たほうが良いかもしれません。

上値は軽くなったものの、まだ移動平均線が横ばいに近い状態です。また、この上昇が一時的なもので終わり、ここから例年の傾向にある小幅な変動で終わる可能性もあります。

直近は楽観的に見ても良い動きをしていますが、基本的には傾向通り、この時期は掴みどころのない動きをすることを前提に動向を見ていくのが良いでしょう。

ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。

※本記事は2023/8/9/7時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) ー高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)ー

トレード歴12年以上の現役トレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。

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