日本郵船<9101>3月末権利確定日予定…年初からの上昇トレンドで先月下旬まで上昇するも、今月に入り下落中…権利確定で株価どうなる?

2023/03/18

 

3月末日に株主優待権利確定日を予定している日本郵船<9101>。人気の優待銘柄は、確定日が近づくと権利獲得に向けた買いなどが集まり、株価が変動しやすい傾向があります。

同社は今年に入り短期的な上昇トレンドに入り、2月下旬には3,600円台まで上昇しました。しかし、そこから下落し、ここから再上昇するのか、このまま下落するのかの分岐点いるように見えます。

そのよう中、同社は今月末に権利確定日を迎えますが、これから株価はどのように推移する可能性があるのでしょうか?

 

日本郵船<9101>の優待権利確定前後の株価動向は?


では、権利日前後10日間(3月下旬~4月初旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。

シナジスタ:日本郵船<9101>の優待権利確定前後の株価動向

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が10回、下落傾向が13回見られます。 この数字を見る限り、やや下落傾向があると読み取れるでしょう。

変動幅を見ると、10%以上の変動は、2022年に20%以上の下落のみです。それ以外は、大きくても9%程度の変動にとどまっています。それに対して、5%以内の変動は、15回見れられます。

これらを考慮すると、同社の株価は、この時期に全体としてやや上昇傾向があるものの、上下にそれほど大きく変動しないと考えられるでしょう。

ただし、2022年に見られたように、何か材料があるととても大きく動くこともあります。そのようなこともありますので、こういった傾向をふまえつつ、悪材料がないか確認すると良いでしょう。

では、同社の株価は、権利確定前後の期間でどれくらいの範囲で株価が推移する可能性があるのでしょうか?

 

日本郵船<9101>の権利確定後の株価は?


データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。

【予想変動幅(率)】-5.42%~3.24%

これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は3.24%、下落幅は5.42%と考えられます。現在の株価(3/10終値3,395円)で計算すると「3,211円~3,505円」の範囲で変動すると考えられるでしょう。

上昇の変動幅目安に到達した場合は、現在上向いている25日移動平均線よりも、やや上の水準に到達します。

ただし、各移動平均線に大きな動きが出るような水準ではないので、引き続き同価格帯での推移が続くと考えられるでしょう。

反対に、下落の変動幅目安に到達した場合は、現在株価の下に位置している75日・200日移動平均線付近まで下落します。

そうなると、直近の上昇前の1月下旬頃の水準に戻ります。そのまま上昇する動きが見られないと、75日・200日移動平均線を下抜けし、更に一段下落することも考えれます。

同社は、この時期にそれほど大きく株価が変動しない傾向があるものの、5%を抜けると9%程度まで変動する可能性があります。

このように同社は、この時期にやや上昇傾向があり、株価変動が小さいものの、直近の動向をふまえると、上値が重たい状況です。そうなると下落し、小幅にとどまらず9%程度まで下落することも考えられます。

全体的に上値が重たい状況ですので、積極的に売買のタイミングを計るのではなく、ここから下落方向に方向感が出るのか、それとも横ばいに推移するのか、様子見してから売買を考えるのが良いでしょう。

ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。

※本記事は2023/3/16時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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