くら寿司<2695>昨年末に下落するも年初から上昇を開始し、昨年11月の水準まで回復を射程圏に推移中…決算発表で株価どうなる?
3/10に第1四半期決算発表を迎えた、くら寿司<2695>。昨年は年末にかけて下落しましたが、今年に入り年初から上昇を開始しました。
その後、何度か調整局面も見られましたが、短期的な上下を繰り返しながら上昇し、間もなく昨年11月の水準まで回復しそうな動きを見せています。
そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
くら寿司<2695>の第1四半期決算前後の株価動向は?
同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(3月上旬~3月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2002年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が13回、下落傾向が8回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて10回あります。その中には、50%程度の上昇や、20%以上の上昇が見られます。下落は20%には届かないものの、15%以上の下落が見られます。
それに対して、5%以内の変動は上下合わせて10回あります。この点を考慮すると、動くときと動かないときの差が大きいと読み取れます。
よって、同社の株価は、全体としてやや上昇傾向があるものの、変動幅は小さく動くときは小さく動き、大きく動くときは大きく動く傾向があるので、値動きがつかみにくいでしょう。
そういった意味では、もし5%を越える場合は10%以上の変動があると、上昇時も下落時も想定しておくと良いでしょう。
また、これまでの傾向を見る限り、下落時は小幅変動の割合がやや小さいので、5%に満たない場合でも、4%前後に到達した場合は、そのまま10%以上まで下落する可能性が高いでしょう。
このように、極端とも言える動きをするので、株価の推移は慎重に見守る必要がありそうです。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
くら寿司<2695>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:3,635円
下値目安:2,920円
※2/28終値3,200円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約13.5%、下落幅は約8.8%と考えられます。よって、上値は「3,635円」、下値は「2,920円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、昨年11月につけた高値3,515円を上回る高値に届きます。これまで月単位での短期的な上下を繰り返してきましたが、約1年前から続くボックス圏をやや上回ります。
これにより、これまで交錯していた移動平均線が、ここから同一方向に上向き始めるでしょう。これまでの傾向でも、大きく上昇するときは上昇していますので、さらなる上昇を期待できるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、現在3,200円付近に集まっている各移動平均線をまとめて下抜けすることとなります。
もし、これがこれまでのボックス圏の範囲での変動であれば再度反発することが考えられますが、低迷が長引いた場合にはもう一段下げる可能性もあります。
下落時は、平均すると変動率が10%未満になりますが、小幅変動を越える場合は、そのまま10%以上の下落になることが多く見られます。
その点もふまえると、もし下落した場合は、ボックス圏を下抜けすることも想定しつつ、推移を見ていくと良いでしょう。
このように同社は、この時期に極端な変動をする傾向があることもあり、上下のどちらに動いても、大きくシナリオが変わる可能性があります。
小幅に変動する場合は良いですが、5%付近の変動を見せると、そのままの方向に一気に進むことが想定されます。
そういった意味では、全体としてやや上昇傾向はあるものの、方向感が定まらないのが現状ですので、方向感が出るまで安易に売買せず様子見するのも選択肢の一つでしょう。
そして、方向感が出てきてから、売買のタイミングを見極め、動き出すのが良いでしょう。
※本記事は2023/3/10時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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