日本マクドナルド<2702>12月末権利確定日予定…11月に年初来高値を更新するも、そこからやや下落し直近は横ばいに推移中…権利確定で株価どうなる?
12月末日の配当と株主優待の権利確定日を予定している日本マクドナルド<2702>。人気の配当と優待銘柄は、確定日が近づくと権利獲得に向けた買いなどが集まり、株価が変動しやすい傾向があります。
今年は、年初来安値4,860円(3/14)から年初来高値5,240円(11/11)の変動幅で緩やかな上昇下落を繰り返しています。ただし、長期的な視点では、5,000円を前後したボックス圏を推移しています。
そのよう中、同社は今月末に権利確定日を迎えます。これから株価はどのように推移する可能性があるのでしょうか?
日本マクドナルドホールディングス<2702>の優待権利確定前後の株価動向は?
では、権利日前後10日間(12月下旬~1月初旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2001年から2021年の株価の推移を見ると、2019年を除き、全ての年で下落傾向が見られます。よって、明確な下落傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の下落は、2015年の約14%の一度のみです。その他は、大きくても8%前後にとどまっています。対して、5%以内の下落は13回見られます。
明確な下落傾向と知るとネガティブに捉えてしまいますが、変動幅を見ると、それほど大きな下落になる確率は低く、比較的小幅な下落にとどまる確率が高いでしょう。
これらを考慮すると、同社の株価は、この時期に高い確率で下落傾向があるものの、小幅な下落になる傾向があると考えられるでしょう。
では、同社の株価は、権利確定前後の期間でどれくらいの範囲で株価が推移する可能性があるのでしょうか?
日本マクドナルドホールディングス<2702>の権利確定後の株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【予想変動幅(率)】-4.38%~0.00%
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約0.0%、下落幅は約4.3%と考えられます。現在の株価(12/9終値5,120円)で計算すると、「4,900円~5,120円」の範囲で変動すると考えられるでしょう。
上記の傾向分析から上昇する可能性はないと分かりましたので、上値の変動幅は0.0%です。その場合は、直近にすでにこの目安前後のボックス圏に入っていますので、この範囲でのもみ合いが続くでしょう。
ただし、全体として下落傾向が明確にありますので、下落の可能性が高いボックス圏での推移と警戒しておくと良いでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、現在下位にある、75日・200日移動平均線を下抜けします。そうなると、現在よりも低い位置5,000円前後でのボックス圏を推移するでしょう。
今回の期間の傾向を抜けたあと上昇することも考えられますが、この水準まで下落すると、再上昇までしばらく時間を要すると想定しておくのが良いでしょう。
このように同社は、権利確定後に下落する銘柄が多いものの、ここまで明確に下落傾向がある珍しいものです。ただし、その下落幅は小幅にとどまると予測されます。
明確な下落傾向と聞くとネガティブに捉えてしまうかもしれませんが、下落幅については、そこまでネガティブになる必要はないでしょう。
しかし、全体として、どのような変動幅になってもボックス圏を推移し、再上昇までには時間を要することが予測されます。
そういった意味では、この権利確定日前後は、利益を狙う動きよりも、権利の獲得を前提とした動きのほうが良いでしょう。
もしくは、短期売買ではなく、長期保有を前提とした戦略で売買を考えるのが良いかもしれません。
ぜひこのような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/12/21時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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