リクルートH<6098>6月の年初来安値更新から上昇を開始し、直近は好調に推移中…決算発表で株価どうなる?
8/12に第1四半期決算発表を迎えるリクルートホールディングス<6098>。昨年11月には8,180円の高値をつけましたが、その後は大きく失速し、今年3/9には4,435円まで下落しました。
その後も何度か上昇からの反落を繰り返し直近は、6/17の年初来安値を更新しました。そこから再び上昇を開始し、直近は好調に推移しているようにも見受けられます。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
リクルートホールディングス<6098>の第1四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(8月上旬~9月上旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
期間が短いので、あくまでも参考情報にはなりますが、2015年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が5回、下落傾向が2回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動が上下合わせて、5回あります。ただし、そのうち4回は上昇時の変動です。5%程度の小幅変動は、2回のみにとどまっています。
これらを考慮すると、同社の株価は、この時期に比較的大きく上昇しやすい傾向があると考えられるでしょう。ただし、下落時も2019年に約10%の下落が見られるので、上下しやすい可能性もあります。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
リクルートホールディングス<6098>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:5,477円
下値目安:4,516円
※8/3終値4,920円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約11.3%、下落幅は約8.2%と考えられます。よって、上値は「5,477円」、下値は「4,516円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安をに到達した場合は、4月以来の高値水準まで上昇します。しかし、現在やや下降している200日移動平均に届かず、その手前までの上昇に留まります。
ここから、さらなる上昇を期待するには、株価を追って25日、75日移動平均線がこの200日移動平均線を上抜けする必要が考えられます。
このように、この時期に上昇しやすい傾向がある同社ですが、今年は上値が重たい展開になる可能性があります。もし、目安まで上昇しても、再び下落することに注意しながら見ていくのが良いでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合には、現在下位にある75日移動平均線付近まで下落します。そうなると、この75日線が反発の抵抗線として再度の上昇も考えられるでしょう。
ただし、もしそのまま株価が75日線を下抜けし、25日移動平均線も株価に続いて75日線を下抜けした場合には、また低迷が続くでしょう。
データ分析の期間が短いので、あくまでも参考程度ではありますが、同社の株価は、この時期に上昇しやすい傾向があるうえ、直近は上昇を続けていますが、今年はなかなか上値が重たい展開になることが予測されます。
また、下落時は、更に下落するリスクもあるうえ、小さな上下を繰り返しながら推移してきているので、方向感がとてもつかみにくいでしょう。
そういった意味では、とても展開が読みにくい状況に、ここから突入することが予測されます。
よって、ここでムリに売買することなく、これからどのような展開になるかを見極めてから、売買の意思決定をするのも選択肢の一つかもしれません。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/8/9時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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