東京海上H<8766>先月には年初来高値を更新し調整局面に入るも、依然として高値圏を推移中…決算発表で株価どうなる?
8/5に第1四半期決算発表を迎えた東京海上ホールディングス<8766>。2021年の夏から徐々に上昇を続け、今年7/12には年初来高値8,362円を更新しました。
現在は、決算発表を目前に調整局面に入ったのか、8,000円を目前に横ばいに推移してします。しかし、依然として高値圏を推移し、ここから再び年初来高値更新を狙う水準にいます。
そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
東京海上ホールディングス<8766>の第1四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(7月下旬~8月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2002年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が9回、下落傾向が11回見られます。この数字を見る限り、この時期にやや下落しやすい傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて5回見られます。約10%も含めると6回見られます。5%以内の変動は、上下合わせて9回見られます。下落時だけ見ると、5%以上が11回中7回見られます。
これを考慮すると、同社の株価は、この時期に下落傾向があり、下落幅も5%以上になる可能性が高いと考えられるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
東京海上ホールディングス<8766>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:8,220円
下値目安:7,280円
※7/25終値7,784円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約5.6%、下落幅は約6.4%と考えられます。よって、上値は「8,220円」、下値は「7,280円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安をに到達した場合は、7/12に付けた年初来高値8,362円には届きませんが、更に上値への期待が高まり、その手前での推移が継続するでしょう。
ただし、年初来高値更新後は、一時的な反落があることが予測されます。もし、上昇の勢いが継続した場合は、この点には注意しておくと良いでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、25日移動平均線の下に位置する75日移動平均線を下抜けします。
これまでは、75日移動平均線を下抜けすると、すぐに反発し上昇を続けてきました。もし、その動向に反して、横ばいや、さらに下落することがあれば、直近のトレンドが変わり、下落方向に動くかもしれません。
このように同社は、この時期に、それほど大きな株価変動は見られない傾向はありますが、上下のどちらに動きいても、直近の展開が変化する可能性があります。
上昇した場合は、再び年初来高値更新する可能性があり、下落した場合は、もし反発がなければトレンドが変わる可能性があります。
そういった意味では、決算発表を目前に調整局面に入ったのか横ばいに推移し、方向感がないので、どちらになるか現時点での判断は難しいでしょう。
どちらに動くかで大きくシナリオが変わりますので、ここはどちらか一方に期待するのではなく、両面で考え、方向感が出るまでいったん様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/8/4時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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