西松屋<7545>8月の年初来安値更新から徐々に回復し1,500円前後まで上昇するも、ボックス圏を推移中…決算発表で株価どうなる?
12/17に第3四半期決算発表を迎える西松屋チェーン<7545>。2021年初めは1,500円前後を推移し、4月には1,800円まで上昇し、年初来高値を更新しました。
しかし、8月に急落し年初来安値をつけ1,300円台まで下落しました。そこから、ようやく徐々に回復し始め、現在は年当初の1,500円前後を推移しています。
そのような中、第3四半期決算発表を迎える同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
西松屋チェーン<7545>の第3四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(12月上旬~1月上旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が11回、下落傾向が10回見られます。この数字を見る限り、わずかに上昇傾向があるものの、全体としては、ほぼ均衡していると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、5%以内の変動は、上下合わせて11回ありました。5%をこえる変動は、上下合わせて、10回ありました。
ただし、その10回のうち6回が下落時であることと、下落時は10%以上が6回中4回見られることをふまえると、上昇時よりも下落時のほうが大きく変動する傾向があると考えられるでしょう。
これらをふまえると、全体的に上下の変動は小さいものの、下落時は大きく下落する可能性があるので、注意が必要でしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
西松屋チェーン<7545>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:1,555円
下値目安:1,364円
※12/6終値1,487円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約4.6%、下落幅は約8.2%と考えられます。よって、上値は「1,555円」、下値は「1,364円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、直近横ばいに推移しているボックス圏を上抜けすることなく、引き続きボックス圏にとどまります。
もし、ここに到達しても25日移動平均線も横ばい状態であることから、短期的な上昇を期待するのは難しいでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、8月、10月に下落した際の1,300円台をつけることとなります。
8月の年初来安値更新には至りませんが、こうなると一段下で株価が推移することになるので、再上昇するまでには、しばらく時間がかかるでしょう。
このように同社は、これまでの傾向と直近の状況をふまえる限り、上値が重い状況です。それに加え、下落時は大幅下落の可能性もあります。
さらに、直近は方向感が乏しく、上下を繰り返すボックス圏を推移している状況です。そのような中、安易に売買タイミングを計ると、株価が逆方向に動く可能性が高まります。
それらをふまえると、このタイミングでは、積極的に売買をせず、方向感が出るまで様子見をするのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/12/15時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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