野村不動産HD<3231>昨年から堅調に上昇を続け先月に年初来高値を更新も直近は調整局面に突入…決算発表で株価どうなる?
7/21に第1四半期決算発表を迎えた野村不動産ホールディングス<3231>。コロナ・ショックから時間をかけながら堅調に推移を続け、先月に年初来高値更新し下落前の水準を回復しました。
25日、75日移動平均線ともに右肩上がりを描いており、引き続き好調が期待したいところですが、年初来高値更新以降は調整局面に入っていると考えられます。
そのような中、第1四半期決算を迎えた同社ですが、ここからどのように推移する可能性があるのでしょうか?
野村不動産ホールディングス<3231>の第1四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(7月中旬~8月中旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2007年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が6回、下落傾向が8回見られます。この数字を見る限り、やや下落傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、上下合わせて10%以上の変動が5回あります。2016年以降は、10%には届かないものの、その付近まで下落したのが2回、そして5%付近の下落が2回見られます。
これらをふまえると、全体的に株価が大きく変動しやすい傾向があると考えられるでしょう。特に直近5年は下落傾向が強いところは、注意が必要かもしれません。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
野村不動産ホールディングス<3231>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,985円
下値目安:2,551円
※7/15終値2,788円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約7.0%、下落幅は約8.4%と考えられます。よって、上値は「2,985円」、下値は「2,551円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、直近の年初来高値には及びませんが、3,000円付近に到達します。そのときは、これをきっかけに再上昇し、再度年初来高値更新への期待が高まるでしょう。
ただし、同時に一時的な過熱感から多少の反落がある可能性もあります。よって、上昇一辺倒で考えることなく、一時的な下落を考慮しつつ再浮上を期待するのが良いでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、現在よりも一段下がります。そこから反発もあるかもしれませんが、直近の推移を考慮すると、これまで堅調だった株価のトレンドが転換する可能性があるでしょう。
そのときは、短期的な下落トレンドではなく、長期的な下落トレンドに入ると考えられます。よって、もし下落してこの水準に到達した場合は、これまでとは方向転換して戦略を練る必要があるでしょう。
このように同社は、長期にわたり堅調に上昇を続け、下落前水準まで回復したものの、ここから再上昇するか、再び下落するかの分岐点にいると考えられます。
それをふまえると、ここはどちらか一方に株価が動くことを考えず、様子見をして方向感が出てから投資の意思決定をするのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/7/20時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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