ニトリHD<9843>1月に年初来高値更新するもの一時18,000円台まで下落し軟調に推移中…決算発表で株価どうなる?
3/31に本決算発表を迎えたニトリホールディングス<9843>。コロナ・ショック後すぐに反発し、そのまま上昇を続け23,000円前後まで推移しました。
その後は、1月に年初来高値23,055円を更新するも、一時18,000円台まで下落しました。現在は、再び21,000円前後を推移していますが、方向感が乏しい展開です。
そのような中、本決算発表を迎えた同社ですが、ここからどのように推移する可能性があるのでしょうか?
ニトリホールディングス<9843>の本決算前後の株価動向は?
現在、同社の株価は一時18,000円台まで下落しましたが、再び上昇し21,000円前後まで回復するなど、一時の上昇の勢いが失速しているように見受けられます。
では、決算を挟んだ1ヶ月間(3月中旬~4月中旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2003年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が15回、下落傾向が3回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%前後か、それ以上の上昇が7回見られます。下落時は最大でも5%程度に留まっています。
これらを考慮すると、全体的に上昇傾向が強い印象があるものの、株価の変動はそれほど大きくないことが分かります。よって、この上昇傾向に錯覚せず、冷静にデータを見ながら、上昇の内訳を見る必要があるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ニトリホールディングス<9843>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:22,670円
下値目安:20,150円
※3/16終値20,795円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約9.0%、下落幅は約3.1%と考えられます。よって、上値は「22,670円」、下値は「20,150円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、現在より一段高い位置に株価が到達します。そうなると、75日移動平均線を、再び25日移動平均線が上抜けする可能性があるでしょう。
しかし、1月に付けた年初来高値には到達しないこともあり、依然として方向感が乏しい展開になると考えられるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、20,000円台はかろうじて維持するものの25日移動平均線を下抜けします。そうなると、短期的に下落局面に突入する可能性があるでしょう。
このように同社は、昨年好調に推移し、この決算期に上昇傾向があるので、さらに上昇を期待したいところですが、現在は難しい局面にきています。
データ分析の結果をふまえると、上昇傾向はあるものの大きな上昇の期待が難しいので、楽観的に見るのは危険かもしれません。
方向感も乏しいことをふまえると、ここは無理に売買せず、様子見をするのも選択肢の一つかもしれません。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/3/31時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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