出前館<2484>株主優待権利確定。長期の上昇傾向から調整局面に入るも高値圏を推移中…権利確定後、株価どうなる?
2018年10月頃から下落傾向にあった出前館<2484>ですが、2020年3月から上昇傾向に突入し長期的に上昇を続けました。そして、そのまま12月に昨年来高値を付けました。
依然として高値圏を推移していますが、一時期の勢いが失速し、調整局面に入っているようにも見受けられます。
このような中、同社はこの株主優待の権利確定日を迎えますが、ここから株価はどのように推移する可能性があるのでしょうか?
出前館<2484>の優待権利確定前後の株価動向は?
同社の現在の株価は、これまでの上昇傾向が一服し、調整局面に入っているとも考えられます。ただし、依然として3,000円前後の高値圏を推移しています。
では、権利日前後10日間(2月下旬~3月初旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2007年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が6回、下落傾向が8回見られます。この数字を見る限り、権利確定後の株価は、やや下落傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上変動したのは上下合わせて7回です。ただし、下落時は10%手前も含めると4回です。反対に上昇時は、20%以上のときも見られます。
よって、同社の株価は比較的大きな変動で動く可能性があるでしょう。また、下落時はやや大きな下落になることを想定したほうが良いかもしれません。
では、同社の株価は権利確定後に、どのように推移する可能性があるのでしょうか?
出前館<2484>の権利確定後の株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【予想変動幅(率)】-8.5%~14.1%
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約14.1%、下落幅は約8.5%と考えられます。よって、現在の株価(2/22終値3,010円)で計算した場合、権利確定後には、おおよそ「2,753円~3,435円」の範囲で変動する可能性があります。
上昇の場合は20%以上も期待できる同社ですが、このデータ分析によると、そこまで大きく上昇するのは難しいかもしれません。
12月に付けた昨年来高値4,200円、1/4の3,560円には届かないので、そこからさらに上昇をすることを過度に期待しないほうが良いでしょう。
反対に下落した場合は、25日移動平均線を下抜けすることになります。そのときは、これまでの上昇傾向から短期的な下落傾向にトレンドが転換する可能性が出てくるでしょう。
このように同社は、現在非常に難しい状況にあります。大きな上昇を期待できるときもありますが、直近の状況をふまえると、下落リスクに備えたほうが良いかもしれません。
これらを考慮すると、権利確定日に向かって上昇することを期待した短期トレードは難しいかもしれません。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてはいかがでしょうか。
※本記事は2020/2/22時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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