壱番屋<7630>株主優待権利確定。直近は横ばいから下落傾向に入り軟調に推移中…権利確定後、株価どうなる?
コロナ・ショック後もすぐに回復した同社株価ですが、下落前の水準の5000円台後半には戻らずに、直近は5,100円を前後して横這いが続きました。
しかし、今月に入りその横這いから下落に転じ始めています。このような中、同社はこの株主優待の権利確定日を迎えますが、ここから株価はどのように推移する可能性があるのでしょうか?
壱番屋<7630>の優待権利確定前後の株価動向は?
同社は、コロナ・ショックにより、4,000円を下抜けしました。その後の上昇で5,000円台を回復していますが、下落前の水準には戻らないまま軟調に推移しています。
では、権利日前後10日間(2月下旬~3月初旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2001年から2020年の株価の推移を見ると、上昇したのが12回、下落したのが7回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、権利確定後の株価は上昇傾向があると考えられます。
変動幅を見ると、10%以上は2回のみです。その他は約4%以内にとどまっています。よって、上昇しやすい傾向はありますが、大幅な上昇は期待できないでしょう。
また、下落時は10%以上が2001年、2020年に見られるのは、やや気になります。ただし、同社の中では大幅なだけで、致命的な損失に至らないとも読み取れるかもしれません。
では、同社の株価は権利確定後に、どのように推移する可能性があるのでしょうか?
壱番屋<7630>の権利確定後の株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【予想変動幅(率)】-4.4%~1.8%
これまでの株価を分析結果を見る限り、下落幅は約4.4%、上昇幅は約1.8%と考えられます。よって、現在の株価(2/22終値4,990円)で計算した場合、権利確定後には、おおよそ「4,770円~5,210円」の範囲で変動する可能性があります。
上昇した場合は、株価の上に位置する移動平均線付近まで上昇します。しかし、今は75日移動平均線も下を向き始めているので、しばらくの付近でもみ合いが続くかもしれません。
反対に下落した場合は、昨年3月につけた昨年来安値を更新することになるので、下落傾向の勢いがつく恐れもあります。
このように同社は、これまで軟調に推移しながらも上昇を続けてきましたが、ここでその勢いが止まる可能性があります。
それをふまえると、小幅な下落だけでなく、過去に起きた10%程度の下落も視野に入れながら売買するのが良いかもしれません。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてはいかがでしょうか。
※本記事は2020/2/22時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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