日立製作所<6501>10/28第2四半期決算発表。3月下旬の下落から回復の兆しが見えないまま株価軟調に推移中…決算発表で株価どうなる?
10/28に第2四半期決算発表を迎えた日立製作所<6501>。昨年は順調に上昇していたものの、今年3月の急落から、なかなか回復の兆しが見えません。
現在は3,600円を前後を推移し、依然として軟調に推移しています。そのような中、第2四半期決算発表を迎える同社ですが、この発表で株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
日立製作所<6501>の第2四半期決算前後の株価動向は?
同社は、年初につけた年初来高値「4,693円」から大きく離れ3,500~3,600円前後を推移しています。まだ復調とはいえない状況のまま、軟調なまま決算発表を迎えます。
では、決算を挟んだ1ヶ月間(10月下旬~11月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が10回、下落傾向が10回見られます。この数字を見る限り、上昇と下落の傾向が半々であると考えられるでしょう。
変動幅を見てみると、15%以上の変動が上昇時は1回、下落時は2回見られます。その他は、10%以上のときもあるものの、それほど変動が大きくないことが分かります。
これらをふまえると同社は、上昇と下落の可能性は半々で、それほど変動もないと考えられるでしょう。その一方で大きく下落したこともあるので、このような可能性があることは念頭に置いておいたほうが良いでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
日立製作所<6501>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:3,867円
下値目安:3,360円
※10/21終値3,607円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約7.2%、下落幅は約6.8%と考えられます。よって、上値は「3,867円」、下値は「3,360円」が目標株価と考えられるでしょう。
もし、上値の目安に到達した場合は、6/8につけた高値3,845円を越えます。しばらく軟調に推移していることもあり、これがきっかけで新たな展開が起きる可能性があるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、再度75日移動平均線を下抜けします。この場合は、まだ継続して軟調に推移すると考えられるでしょう。
このように同社は、なかなか横ばいに推移している状態を抜け出せないでいます。データ分析の結果でも、上値の目安にいけば新たな展開が望めますが、大きなきっかけまではいかないかもしれません。
現在、同社を売買するのはなかなか悩ましいところかもしれません。このようなときは無理に売買せず、様子見するのも選択肢の一つでしょう。ぜひ、このような情報をもとにあなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2020/10/25時点に執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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