なぜ、損切りは、このタイミングが有効なのか?
ここに興味深い調査結果があります。それは、私たちが実施した約500名の個人投資家への調査結果です。「株式投資で最も難しいことは何ですか?」と質問したところ、最も割合が高かったのは「売り方」で、中でもこの2つが難しいと回答する人が多くいました。
・利益確定のタイミング
・損切りのタイミング
なぜ、私たち個人投資家は、売り方や売るタイミングが難しく感じるのでしょうか。そこで今回は「損切り」に注目して、その理由を考えてみましょう。
なぜ、損切りは「嫌だ」と感じてしまうのか?
「利食い(利益確定)をすれば嬉しい」「損切りをすると嫌だ」これが、私たち個人投資家の素直な気持ちではないでしょうか。かくいう私も、株式投資をはじめた頃は、そのような気持ちでした。
特に「損切り」は、その名前の通り損を確定させることなので「嫌だ!」とネガティブな気持ちが出てきてしまうかもしれません。ですが、それは結果的に利益を上げていくには、あまり良くないことだと私は考えています。
なぜなら、この気持には「非常に」とつけても良いくらいの「危険なデメリット」があるからです。
そもそも、なぜ私たち個人投資家は「損切り」を「嫌だ!」と感じてしまうのでしょうか。もちろん、それは損をしてしまうからでしょう。だから、私も全くそのような気持ちがないわけではなく、わずかにそのような気持ちは今もあります。
しかし、この「損切り」=「嫌だ!」という気持ちは、利益を上げるうえで、危険に作用することもあります。それが「想定以上の損失」です。
損切りの陥りやすいワナ
例えば、よくあるのが「損切りをして嫌な気持ちになりたくないから、損切りをしない」という行為です。これは、私からすると非常に危険であり、損切りをしないことのデメリットだと考えています。
なぜなら、損切りをしないという行為は「損失の拡大」につながる傾向があるからです。
損切りをして嫌な気持ちになりたくないことから損切りをしないと、結果的に「塩漬け」になり、仮に損失が拡大しても、そのまま保有を続け取り返しのつかない損失になりがちだからです。
では、そもそも「損切り」とは、そんなにマイナスな行為なのでしょうか。私は、決してそのように考えていません。私にとって損切りは「次の利益につなげるポジティブな行為」と考えています。
なぜなら、それは利益確定、損切りのどちらでも「ここで手仕舞いすることが得!」というタイミングで行えば良いからです。
なぜ、損切りは、このタイミングが有効なのか?
損切りは「損を確定」されることに間違いはありません。しかし、違う見方をすると「これ以上の損失を回避する」とも考えれます。
また、ここで手仕舞いすることで、資金の余力が回復するので、その資金を使って「利益を狙える銘柄に資金投入」することができます。
つまり、損切りは決してネガティブなことではなく「次の可能性につなげるポジティブな行為」だと、私は考えています。だから、塩漬けし、いつか利益になることを期待して待ち続けるよりも、次の銘柄に資金を移動したほうが、利益のチャンスは広がるでしょう。
ただし、ここで難しいのは「いつが損切りに適切なタイミングなのか?」でしょう。これについては、「株価の動向」に合わせてタイミングを決めています。これが私にとって損切りで有効なタイミングを決める指針です。
株価動向を見ると、自分が買付けたタイミングから見て、利益になりやすいタイミングや、損失をできるだけ小さくするタイミングを知ることができます。これが「戦略的損切り」です。
私は、そのようなタイミングを見て、利益確定も損切りもタイミングを決めています。
どうやって個人投資家の私が利益を上げられるようになったのか?
だから、私は株式投資やトレードを「株価の法則=株価の傾向」で考えるようにしています。私にとって、傾向を知らずにトレードすることは、怖くてできない行為です。あえて危険な末路に飛び込むことだと考えています。
「株価の法則=株価の傾向」で考えることが根本にある結果、リーマンショックがあった2008年からトレードで一度も退場する事なく、安定的に勝ち続けていくことができています。もし、「株価の法則=株価の傾向」で考えていなかったら、きっとこのような結果を残し続けることはできないでしょう。
このような「株価の法則」を知ることで、個人投資家が難しいと感じる「売り(損切り・利益確定)のタイミング」や「買いのタイミング」を具体的に知ることができます。もし、あなたも実際に有効な「売買のタイミング」を習得したいなら、こちらのeBook(電子書籍)『日本株再入門』を今すぐお読みください。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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