吉野家HD<9861>7/28第1四半期決算発表。5月下旬2,400円台まで回復も失速。現在は2,000円台前半を横這いで推移…決算発表で株価とうなる?
7/28に第1四半期決算発表を迎えた吉野家ホールディングス<9861>。コロナ・ショック下落前は、1/10に年初来高値「3,050円」をつけるなど、19年からの上昇の勢いにありました。
しかし、3/17には「1,709円」まで下落し年初来安値を更新。その後、徐々に株価を回復し、5月下旬には2,400円台まで値を戻しましたが、その後失速。現在は2,000円台前半を横這いで推移しています。
そのような中、第1四半期決算を迎えた同社ですが、この発表で株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
吉野家HD<9861>の第1四半期決算前後の株価動向は?
同社は、19年後半から上昇を続け、今年の年初には、年初来高値を更新するなど好調な展開を見せていましたが、その後失速。そこからリバウンドしましたが、再度軟調に転じています。
では、決算を挟んだ1ヶ月間(7月中旬~8月中旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向が7回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向があると考えられるでしょう。
ただし、注意しなければならないのは、下落幅です。2000年は15%以上の下落が見られました。また、2007年、2014年は10%程度の下落が見られました。反対に上昇時の幅は、大きくて5%程度に留まっています。
これらを考慮すると、大きく上昇する傾向は見られず、反対に下落時は大きな下落があると考えられるでしょう。では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
吉野家HD<9861>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,142円
下値目安:1,943円
※2020年7/16終値2,075円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約3.2%、下落幅は約6.3%と考えられます。よって、上値は「2,142円」、下値は「1,943円」が目標株価と考えられるでしょう。ただし、注意しなければならないのは、下値の目安は、あくまでも平均の結果であることです。10%以上株価が下落する可能性も考慮するのが良いでしょう。
現在、75日線、25日移動平均線の下方に位置しています。もし上昇した場合は、25日移動平均線辺りまで回復することになりますが、以前として75日移動平均線の下に位置することになります。それを考慮すると、このまま軟調に推移することが予測されるでしょう。
このように、同社は難しい位置に株価があります。過去の傾向を見る限り、上昇傾向はあるものの、それほど大きな上昇はみられません。反対に下落時は10%程度の下落も考えられます。その場合、年初来安値に再び近づく恐れもあるでしょう。ぜひ、このような情報をふまえて、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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