なぜ、株価は思った方向と反対に動くのか?~6月の動向編~
「この銘柄は上がる!」と思って買ったのに、買った直後に下落するという経験をしたことはありますか?
反対に、「この銘柄は下がる!」と思って買うのを見送ったのに、そのあと株価が上昇するという経験をしたことはありますか?
もしくは、「ここが損切だ!」と思って売却したら、そのあと株価がどんどん上がるという経験をしたことはありますか?
すでに下旬に突入している6月ですが、この6月はそのようなことが起きやすい月でもあります。なぜ、そのようなことが起きてしまうのでしょうか?そこで今回は、なぜ、そのようなことが起きてしまうのか?その理由を解説します。
5月最も上昇しやすい海運業は、6月は何と…
このグラフは、6月の月初に各業種の全てを買い付け、月末に売却したときの結果を表したものです。もし、月初に買い付けた株式が、月末に上昇していれば、それは利益になります。反対に、下落していれば、それは損失になります。
このような売買をしたときの損益を見ると、今月「上昇しやすい業種」と「下落しやすい業種」を把握することができます。そして、その傾向を表したのが、以下のグラフです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
6月は5月に比べ下落傾向にあることもあり、上昇傾向のある業種が約1/3に減りました。言い換えると、約2/3の業種は下落傾向にあるので、保有する株式の売却のタイミングが難しい月とも言えるでしょう。
なお、今月最も下落傾向のある海運は、5月最も上昇しやすい傾向が見られました、つまり、6月に入り全く反対の傾向を見せています。
まさに、これが株価が思った方向と反対に動く代表例かもしれません。5月も調子が良いから6月も良いと思ったら、全く反対の動きをするので、思った方向と反対に動くことになるでしょう。
なぜ、株価は思った方向と反対方向に動くのか?
つまり、株価が反対に方向に動く理由は、このような株価動向を把握しているか、それとも把握していないかの違いが、一つの要因とも考えられます。また、これは「買いのタイミング」や「株価の予測」が難しいと思われることの、要因の一つでもあります。
もし、このような株価動向を把握していれば、カンの良いあなたは「今は売らないほうが良い」「今は買わないほうが良い」など戦略的な判断ができるでしょう。だから、私は株価の予測はしていません。しているのは、このような株価の動向分析のみです。
このような分析をすることで、個人投資家が難しいと感じる「売り(損切り・利益確定)のタイミング」や「買いのタイミング」を具体的に知ることができます。もし、あなたも実際に有効な「売買のタイミング」を習得したいなら、こちらのeBook(電子書籍)『日本株再入門』を今すぐお読みください。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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