株主優待6月末権利確定ペッパーフードサービス<3053>。本決算で大幅な赤字を発表後、コロナ・ショック直撃で株価低迷…優待狙いの買いは危険?
株主優待6月末権利確定を迎えるペッパーフードサービス<3053>。同社は例年、5月に第1四半期決算発表を行っていますが、今年はコロナ・ショックの影響で遅れている模様です。2月の前年度決算は、赤字が発表され、その後さらに下落を続けました。
そのような同社ですが、これから「株主優待」の権利確定の6月末を迎えます。株主優待で人気の銘柄は、これを狙った買いが入ることで、株価に動きが見られます。果たして、同社はこの株主優待の権利確定前後で、株価はどのように推移するのでしょうか?
ペッパーフードサービス<3053>の優待権利確定前後の株価動向は?
ペッパーフードサービス<3053>は、昨年同時期には、2,000円台を推移していましたが、その後下落トレンドに入りました。コロナ・ショックの影響もあり、4/3には一時「366円」まで下げ、現在は大きなリバウンドもないまま、500円前後を横這いで推移しています。
では、権利日前後10日間(6月下旬~7月初旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2007年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が1回、下落傾向が12回見られます。この数字を見る限り、権利確定後は、顕著に下落傾向が強いことが分かるでしょう。また、2017年の上昇時を除き、その他はすべて3%以上、下落していることが確認できます。そのうえ、2008年、2010年、2018年は、8~16%も下落しています。
よって、同社は、権利確定日に向けて買いが集まり、確定後はすぐに手仕舞われるといった傾向があると読み取れます。では、同社の株価は、権利日前後10日間でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ペッパーフードサービス<3053>の権利確定後の株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【予想変動幅(率)】-7.1%~1.3%
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約1.3%、下落幅は約7.1%と考えられます。よって、現在の株価(6/5終値579円)で計算した場合、権利確定前後には「586円~537円」の範囲で変動する可能性があります。
同社の株価は一時2000円台であったこともあり、割安に見える部分もあるかもしれません。しかし、このような株主優待権利確定後の下落傾向と、直近の動向を見る限り、安易に買い付けるのは厳しいかもしれません。
このように、株主優待銘柄もデータ分析することで、買いどきや売りどきを戦略的に考えることができます。ぜひ、このような株価動向を掴んで、あなたの投資スタンスを判断してはいかがでしょうか。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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