株主優待6月末権利確定カゴメ<2811>。直近の年初来高値で上向きに…権利確定日に向け株価さらに上がる?
4/30に第1四半期決算を通過したカゴメ<2811>。決算発表翌日は取引が活発になり、比較的大きな陰線をつけていますが、そこから徐々に上昇を続けています。直近も年初来高値を更新し、上値を狙う展開です。
そのような同社ですが、これから「株主優待」の権利確定の6月末を迎えます。株主優待で人気の銘柄は、これを狙った買いが入ることで、株価に動きが見られます。果たして、同社はこの株主優待の権利確定前後で、株価はどのように推移するのでしょうか?
カゴメ<2811>の優待権利確定前後の株価動向は?
カゴメ<2811>は、コロナ・ショックで大きく下落しましたが、第1四半期決算に向けて再度上向き、発表翌日の5/1には「2,946円」をつけ年初来高値を更新しています。現在はさらに上昇を続け、直近は「3,070円」をつけています。
では、権利日前後10日間(6月下旬~7月初旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が15回、下落傾向が5回見られます。この数字を見る限り、権利確定後は、上昇傾向が強いことが分かるでしょう。2017年は6%以上下落していますが、それ以外の下落時は2%前後と、小幅下落です。このような部分からも、大きな下落が、ほぼ見られないことが分かります。
なお、同社の優待権利は「半年以上の保有」が条件なので、他の株主優待と違って、優待目的の買いが集まりにくいと考えられます。これは、他の優待銘柄とは違った特徴であり、この株価動向の一つの要因かもしれません。
では、同社の株価は、権利日前後10日間でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
カゴメ<2811>の権利確定後の株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【予想変動幅(率)】-4.2%~3.03%
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約3%、下落幅は約4.2%と考えられます。よって、現在の株価(6/3終値3,010円)で計算した場合、権利確定前後には、「2,884円~3,101円」の範囲で変動する可能性があります。
特に、同社は株主優待狙いの売買が他の銘柄と違い少ないことが想定されます。それを想定すると、比較的順当にこの動向で動く可能性があるでしょう。
このように、株主優待銘柄もデータ分析することで、この動きを逆手に取った買いどきや売りどきを戦略的に考えることができます。ぜひ、このような株価動向を掴んで、あなたの投資スタンスを判断してはいかがでしょうか。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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