スズキ<7269>5/26の本決算発表。コロナ・ショックで半値ほど下落。現在遅れて徐々に回復中、未だ高値水準まで回復せず…決算発表で、株価再上昇の可能性は?
5/26に本決算発表を迎えるスズキ<7269>。コロナ・ショック以前には、5,000円を前後していましたが、3月に「2,438円」の年初来安値をつけ、下落前の価格の半値ほど急落しました。反発には時間がかかり、ようやく3,000円台を回復している状況です。
ただし、ようやく25日移動平均線は上向き、75日線が射程に入っていました。間もなく、本決算発表を迎える同社ですが、この発表で株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
スズキ<7269>の本決算前後の株価動向は?
スズキ<7269>は、昨年は5,000円台後半から、3,500円付近まで幅広いレンジで、大きな方向性のつかぬまま、短期的な下落、ボックス、上昇を繰り返し推移していました。自動車輸送機器関連が低迷する中、コロナ危機の下落後、粘り強く回復に向かっています。
では、本決算を挟んだ1ヶ月間(5月上旬~6月上旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向が8回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向が強いことが分るでしょう。しかし、下落した場合には、大きく10%を越えることもあります。よって、ある程度上下に変動していることから、決算発表の内容が、すぐに株価に影響している可能性があると考えられます。
よって、これらのデータ分析を見る限り、どちらの傾向が強いというよりも、決算発表の内容次第で、株価が大きく上下する可能性が高いと考えられるでしょう。そういった意味では、傾向がないとも考えられるので、投資判断が難しいかもしれません。では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
スズキ<7269>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:3,563円
下値目安:3,097円
※2020年5/8終値3,345円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約6.5%、下落幅は約7.4%と考えられます。よって、上値は「3,563円」、下値が「3,097円」が目標株価と考えられるでしょう。また、ここから上下の変動幅が、それほど大きく変わらないことが分かります。やはり、ここからも決算内容が株価に反映される可能性があると考えられるでしょう。
なお、上値の目安は、直近で到達していますが、再びこの株価を割り込んでいます。これをふまえると、再びここまで到達するかが、一つの目安になるでしょう。反対に、下値に到達した場合は、現在の水準から一段下げることになります。もし、ここに到達してしまうと、再度の上昇に転じるまではまた時間を要することになるでしょう。
以上の情報をふまえると、同社は上値の目安を狙う展開も考えられますが、基本的には、決算内容によって株価が変動する可能性があると分析できるでしょう。こうなると、やはりどちらか一方に株価が動くことを考えず、両方の動きをすることを考慮しながら、投資スタンスを決めるのが良いのではないでしょうか。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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