シャープ<6753>5/19の本決算発表。ココロナ・ショックの年初来安値更新から徐々に回復。決算発表で株価再上昇する?
5/19に本決算発表を迎えるシャープ<6753>。台湾の鴻海精密工業の子会社になる4年目です。同社も例外なく、コロナ・ショックの影響で大きな打撃を受けました。昨年は1,000円から1,200円台を推移していましたが、11月の頭に大きく上昇し、2月の頭に下落を始めるまで1,600円から1,800円台の高値圏を推移していました。
3/17には年初来安値「896円」まで下げましたが、すぐに反発し、現在は1,000円から1,200円台の急騰前の水準を維持しています。間もなく、本決算発表を迎える同社ですが、この発表で株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
シャープ<6753>の本決算前後の株価動向は?
シャープ<6753>は、2月の下落以前は高値圏に位置していただけに、コロナ・ショックによって大きく下げることになりました。3月の安値をつけてから徐々に回復していますが、現在の株価は、昨年の急上昇前の水準と変わりない位置にいます。厳しい展開が予想される中、再度上昇する機会はあるのでしょうか。
では、本決算を挟んだ1ヶ月間(4月下旬~5月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が7回、下落傾向が13回見られます。この数字を見る限り、下落傾向が強いことが分るでしょう。2013年に大きく50%近く上昇していますが、直近5年は下落しています。特に、2015年や2019年は20~30%の大きな下落傾向が見られます。
よって、このデータ分析を見る限り、決算発表によって、株価が上昇する可能性は少ないと考えられるでしょう。マスクの生産などでメディアを賑わせたものの、それの話題性が株価に反映されることは予測しにくいかもしれません。では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
シャープ<6753>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:1,302円
下値目安:1,038円
※2020年4/28終値1,179円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約10.4%、下落幅は約11.9%と考えられます。よって、上値は「1,302円」、下値が「1,038円」が目標株価と考えられるでしょう。なお、もし「1,038円」まで下落した場合は、4/3につけた直近の安値「1,041円」を更新します。その場合は、ここから短期的な下落トレンドに入る可能性があるでしょう。
反対に上昇した場合は、75日移動平均線を上抜けすることになります。その場合は、短期的にトレンドが転換することも考えられます。よって、同社は上下ともにトレンドの転換があることを想定して、あなたの投資スタンスを決めると良いかもしれません。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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