運用者の視点:中国企業と『ワールドカップ』

運用者の視点:中国企業と『ワールドカップ』

「マーケット・キーワード」では、弊社のアジア株式運用者が運用業務を通して気付いたり、見出したことを“運用者の視点”として定期的にお届けしています。急速かつダイナミックに変革が進む、中国・アジア地域の経済やマーケットの“今”を、独自の視点でお伝えできれば幸いです。今回は、先日ロシアで開催されたサッカーの『ワールドカップ』の広告分野で目立った中国企業の存在感についての見解をご紹介します。

【ポイント】『ワールドカップ』で目立った中国企業の広告

中国チームは不出場なのに・・・

■『ワールドカップ』ロシア大会が世界中で大きな盛り上がりを見せたことは記憶に新しいところです。ここで注目したいのは、『ワールドカップ』に中国チームが出場していないにも関わらず、中国企業の広告が目立っていたことです。ロシア大会におけるFIFA(国際サッカー連盟)のスポンサー契約は、世界で12社しかなく、そのうち4社が中国企業でした。前回のブラジル大会では中国企業は1社でしたから、大幅増です。

【ポイント2】12社のうち中国企業4社がスポンサー

■ロシア大会のスポンサー12社のうち、FIFAのトップスポンサーであるFIFAパートナー7社には、大連万達集団という中国の大手不動産会社が、アディダスやコカコーラといったグローバル企業と名を連ねています。更に、『ワールドカップ』スポンサー5社をみると、ハイセンス(電気メーカー)、蒙牛乳業(乳製品メーカー)、VIVO(スマートフォンメーカー)の3社が中国企業です。ちなみに残りの2社はマクドナルドにバドワイザーと、名の通ったグローバル企業で、中国3社はローカル色が強い印象が否めません。いずれの企業も中国がメインの市場でありながら、なぜ多額の費用が掛かるスポンサーになったのでしょうか。

 

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【今後の展開】中国企業の国際化が一段と進展

■中国国内には、「『ワールドカップ』のスポンサー広告は基本的に国内向けで、自社の製品が世界的なブランドであることを消費者にアピールすることが目的」といった見方があります。もちろん、そういった面もあると思いますが、スポンサーになった中国企業が今後の海外市場の開拓を意識しないはずがありません。世界で最も注目を集めるイベントである『ワールドカップ』のスポンサー広告で中国企業の存在感が増しているのは、国際化を意識する中国企業が増えていることの証左ととらえても良いのではないかと思います。

※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。

(2018年 7月24日)

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運用者の視点:中国企業と『ワールドカップ』

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