コロナワクチン期待でリスクオン
11月9日の米金融市場では、新型コロナウイルスのワクチンの開発が進展し、世界の経済活動が正常化へ向かうとの期待から、投資家のリスクオン(選好)が強まり、NYダウは前週比834ドル高の2万9,157ドルと、2月中旬以来の高値まで上昇しました。米10年債利回りは前週末比0.10%高い0.92%程度まで上昇、一時は0.97%と3月後半以来の水準を付けました。米長期金利の上昇やワクチン実用化への期待からドル高が進行し、ドル円は103円台から105円台まで上昇しました。また、欧州各国の株価も大きく上昇しました。
米製薬大手ファイザーは9日、独バイオ医薬ベンチャーのビオンテックと共同開発する新型コロナウイルス感染症ワクチンの臨床試験で、「90%を超える予防効果がある」とする暫定的な結果を発表しました。現時点で安全性をめぐる重大な懸念はなく、今月中にもワクチンの緊急使用に関する米当局の承認を求める見通しで、ワクチンの供給については年内に5,000万回分、来年には最大13億回分を生産できるとしています。
米大統領選でバイデン前副大統領が当選を確実にしたことを好感し、投資家心理が改善していたタイミングで、投資家が買い材料を探していたことも、株価を一段と押し上げたとみられます。
米規制当局がファイザーから治験データを受け取り、データを検証する作業には数週間かかると伝えられています。一旦、金融市場が落ち着いた後は、ワクチンが承認されるかどうか、そして早期にワクチンが普及し、経済活動が正常化するめどが立つかを確認していく必要があります。
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