GPIF、内外の株式を売却した可能性

2020/11/09

▣ 1-3月期の赤字をほぼ取り戻す

公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は11月6日、2020年7-9月期の運用実績を公表しました(図表1)。運用収益額は4兆9,237億円の黒字で、4-6月期と合わせると17兆4,106億円の黒字となり、1-3月期の17兆7,072億円の赤字をほぼ取り戻した格好です。

▣ 9月末は、債券と株式がほぼ半々に

国内債券、外国債券については、今年度から為替ヘッジ付き外国債券と円建て短期資産を国内債券に、外貨建て短期資産を外国債券にそれぞれ合算した数値のみが公表されたため、7-9月期の投資行動は判然としません。

ただ、外国債券については収益額を大きく上回って増えており、外国債券(為替ヘッジなし)については、買増しを継続した可能性があります。

また、あくまで概算ですが、国内株式については5,000億円弱、外国株式については3兆2,000億円弱売却した模様です。6月末には国内株式と外国株式を合わせた構成割合は51.86%でしたが、9月末には49.94%と、50%に近づけた格好です。

▣ 内外株式の積極的な買い増しはなさそう

GPIFは、基本ポートフォリオの構成割合について、今年度から変更を実施し、前年度までの国内債券 35%、国内株式25%、外国債券15%、外国株式25%の構成割合を、それぞれ25%としました。

国内債券の9月末の構成割合は25%を上回っており、今後も売却を継続する可能性はあります。もっとも、短期資産や為替ヘッジ付き外国債券を除くと20%近くまで低下している可能性もあり、今後の売却のペースは鈍くなることが想定されます。

外国債券(為替ヘッジなし)については、9月末の構成割合が23.46%と基本ポートフォリオの構成割合25%にはまだ少し距離があり、買増しの余地は残っています。

国内株式については9月末で24.06%と基本ポートフォリオの構成割合25%には若干距離があります。ただ、10月以降も国内の株式市場は上昇しており、買増しの余地は少なくなっています。

外国株式については、4月以降は堅調な動きが続いており、基本ポートフォリオの構成割合25%を上回っています。10月以降の海外株式の上昇で、直近では26%を再び超えている可能性もあります。市場が大きく下落しない限り、積極的な買入れは行わない可能性が高そうです。

 

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