FRB、さらなる利下げの期待は残す

2019/09/19

▣ FRBは予防的な利下げを継続

米連邦準備制度理事会(FRB)は9月17、18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標を0.25%幅引き下げ、1.75%~2.00%とすることを決めました(図表1)。前回7月のFOMCに続いて2会合連続の利下げとなりました。

米国経済は引き続き良好なものの、世界経済の減速や米中貿易摩擦などのリスクに対する保険として、前回からの予防的な利下げを継続した格好です。ただ、今回の決定に3名が反対し、FOMC参加者内で金融政策をめぐり意見が割れている模様です(政策金利の据え置き2名、0.5%の大幅利下げ1名)。

FOMC後に公表した米国経済見通しでは、2019年と2021年の成長率見通しを引き上げ、物価上昇率見通しは据え置きました(図表2)。

▣ 政策金利見通しは利下げ打ち止めも、追加利下げ期待は残る

注目されたFOMC参加者の政策金利見通しの中央値は、2019年、2020年は据え置き、2021年からは利上げであったことを受け、市場の利下げ期待が後退し(図表3)、米国株は一時急落しました。その後、パウエル議長が「仮に景気が悪化すれば追加の利下げが適切になる」と今後の利下げに含みを持たせたことから、株価が持ち直しました。また、米長期金利は利下げ期待から一旦低下していたものの、政策金利見通しを受けて低下幅を縮小する動きに、ドル円も円売り・ドル買いが優勢になりました。

6月の政策金利見通しでは、政策金利据え置きか利下げかで見通しが分かれていましたが、今回の見通しでは利上げ、据え置き、利下げと3方向に割れています。今後は経済データ次第ですが、利下げがあるとしてもあと1回程度で打ち止めとの見方ができそうです。

▣ 12月のFOMCで利下げ打ち止めか

市場の利下げ観測は若干後退していますが、今年はあと1回の利下げの織り込み度合は高く、来年も1~2回の利下げを織り込んでいます(図表4)。今年の12月のFOMCで利下げ打ち止めとの観測が強まると、米金利が上昇、ドルが強含む可能性もありそうです。もっとも、トランプ米大統領が来年の大統領選をにらんで金融緩和を催促する中、今後の経済データ次第では利下げもありうるとの期待が残るうちは、株式市場を含め、昨年末のような米金融政策をめぐる思わく(金融引き締めを警戒)で荒れた展開になる可能性は低そうです。

 

図表入りのレポートはこちら

http://www.skam.co.jp/newest_report/contents_type=9&type=env

 

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