環境の変化に対して自らがそれに合わせ対応している

2021/11/20

こんにちは、石田です。

日々冷え込みが厳しくなっています。

雪は降っていませんが、完全に冬ですね。

寒くなってくると、衣替えが必要です。

周りを見渡しても皆「防寒」を意識した服装に変わってきています。

食べ物もそうですね、寒くなってくると自然と「鍋料理」が増えますし、食材にも「冬野菜」なんて言葉が使われ始めます。

普段の生活ではこのように「環境の変化に対して自らがそれに合わせ対応している」わけですが、なぜかマーケットではそれが出来ないトレーダーが多くなります。

ご存知のとおり、ここ数ヶ月のマーケットは明らかに「大きな変化を伴ったマーケット」と言えます。

冬支度と同じように、この環境の変化には幾つかの対応策があります。

例えば「動きが激しいから、トレードを休止する」と言うのも1つの対応策です。

動きが激しいマーケットに対して普段と同じルールを継続するのであれば、「忙しくなることを覚悟しなければならない」のです。

動きが激しければ、損失を被る回数もチャンスの回数も必然的に増えます。

これまで1日に1~2度の注文作業が5~6回に増えてもおかしくはありません。

つまり、この増えた注文作業回数をこなすことが出来ずに、中途半端に動いてダメージをこうむってしまうくらいなら、様子見を決め込んだほうがよいと言う考え方ですね。

トレードは休まない、でも注文回数が増えることには対応できないと言うのであれば、もう1つの対応策をとるしかありません。

それは「動きが激しいと言うことは、リスクもリターンも大きくなるのでそれに付き合い、普段よりも大きなリスクを背負ってトレードする。」これもひとつの方法です。

1日に動く値幅が拡大しているわけです。

そのような環境下で取引回数を減らす為には、リスク、リターン共に「普段よりも大きな幅で対応する」と言う形をとります。

リスクとリターンは比例しますから、大きな利益をつかむために大きなリスクを背負う必要があります。

危険な行為にも見えますが、考え方次第では、短時間で大きな利益をつかむチャンスでもあるわけですから、リスクを大きくすることは「チャンスをつかむ準備をする行為」と言えるわけです。

これら二つの例は冬支度と同じですね。

マーケット環境の変化に対応する為に、「自らを合わせる」わけです。

しかし、先程も書いたように多くのトレーダーはこれができません。

マーケットボラティリティは拡大しているのに、中途半端に手を出して、注文作業が出来ずに損失を被る、いつもと同じリスク幅で勝負し、何度もロスカットを連発し、「なぜだ?」と頭を抱える。

このようなことを繰り返しています。

これでは寒空の中に裸で飛び出していくようなものです。

考えてみればわかることなのに、なぜ多くのトレーダーは「自らを環境に合わせることが出来ない」のでしょうか。

実はこれには理由があるのです。「マーケットは季節のように夏冬が明確で無いために、現状のスタイルを変えることが不安」なのです。

季節が真冬であれば「防寒着を着て外出すれば間違いない」わけですが、マーケットは変わった(夏→冬)のかどうか明確な定義が無いために、トレーダーには「防寒着を着て外出し、もしも暑かったらどうしよう・・・。」と言う不安があるわけです。

だから、環境の変化に自らを合わせることを躊躇するわけですね。

でも、良く考えてください。

真冬に防寒着を着て外出し、良く日が照り暑くなれば防寒着を脱ぐだけの話です。

トレーダーも「環境が変われば、またスタイルを変えればよい」のです。

このスタイルを変化させる間は少なくとも損失を被りますが、これは長くトレードを続けることが前提であれば必要経費と割り切らなければなりません。

もしもあなたが「そうは言っても、そんなに簡単ではないよ」と感じているのであれば、それはそれで方法があるのです。

その方法とは「マーケットにどのような変化が起ころうとも継続できるトレードスタイルを確立すること」です。

つまり、暑くても寒くても関係ない、エアコンが一定温度で設定されているような環境でトレードを行うスタイルを構築する。と言うことです。

このようなトレードスタイルを構築する為の最大のポイントは「トレードルールは明確なものであればそれで良いと考え、それよりもリスク管理が重要と考えること」です。

ルールが最重要であれば、どうしても先程書いたように、「マーケットの環境に自らを合わせる」事をしなければ、移り変わるマーケット環境で勝ち続けるということは出来ません。

それが難しいと感じるのであれば「戦う土俵を変え、マーケットに直結しない部分で勝負する」と言う行動を起こしてみてください。

マーケットが気にならなくなり、マーケットに変化が起こってもこれまでとは違う結果がもたらされることをお約束します。


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