マーケットから流される(踊らされる)局面

こんにちは、石田です。

確か前回のコラムも冒頭に台風の話題を書いたと思いますが・・・。

今現在「非常に強い」台風が関東方面へ向かっているようです。

ホント自然災害はこちらからコントロールできないので怖いですね。
事前に出来る最大限のリスク管理を行って被害を最小限に食い止める努力をして乗り越えなければなりません。

前にもお話しましたが、皆さんがトレードで取り組んでいるマーケットもそうですね、こちらではコントロールできないものです。

しかし、多くのトレーダーはマーケットをコントロールできないものとして取り組んでいません。

それどころか自分がコントロールしているかのような錯覚さえしているトレーダーもいるようです。

まさに「裸の王様」ですね。

その結果、知らず知らずのうちにマーケットに流されて大切な資金を吸い取られ、下手をするとそのままマーケットから撤退せざるを得なくなってしまいます。

このような話をすると、多くのトレーダーは「そんなことないよ、それくらいわかってる。マーケットに流されてないよ。」と答えます。

確かに現状でトレードで負けていたとしても「マーケットに流されて負けている」とは考えないかもしれませんね。

では、そうですね・・・。言い換えるなら「踊らされている」と言う表現ならどうでしょう。

何か引っかかる事はありませんか?

今日はあまりトレーダーが意識をしていない「マーケットから流される(踊らされる)局面」についてお話しておきましょう。

これを意識する事によってマーケットから流されなくなりますし、「自分のトレードスタイルを見直す」事にも繋がると思います。

いきなり面白い話から始まりますが、多くのトレーダーは普段のトレードで「規則正しく儲けたい!」と考えています。

つまり、「毎月トレードで○○○万円稼ぎたい!」とかそういう現金ベースの目標みたいなものですね。

ハッキリ言いますが、これは金額の大小関係なく「無理」です。

これは相手が自然災害と同じ、こちらからコントロールすることが不可能なマーケットを対象としているからです。

つまり、あり得ないほど下落した銘柄に買いポジションを仕込んでいたとしても、マーケットが狭いレンジで1ヶ月持ち合ってしまえば「損も利益も出ない」ということですね。

勝ちたくても勝てない、負けたくても負けない、まさにコントロールできない局面を作り出すのもマーケットなのです。

しかし・・・。

このような場面でトレーダーはどのような行動を起こすと思いますか?

はい、先ほどお話したように「規則正しく儲けたい!」と考えているために「上記のような局面でどうにかして儲けたいと考える」のです。

そこで普段のトレードルールを変更し、狭いレンジで儲かるような逆張り系の仕掛けを加えたり「目先のマーケットの動きで収益が上がるのではないかと考えられるようなルール」を使い始めます。

するとマーケットは突然トレンドを形成し、レンジを抜けだして動き始め、「新たに採用したルールが後手となって負け始めたりする」のです。

まさにマーケットから流され、踊らされている状態と言えるでしょう。

またこのように知らず知らずに踊らされる傾向はトレーダーに対して様々なタイムフレームで現れたり、もっと大きなスタンスの変更などに現れたりしています。

先ほどの例のように数日レベルのサイクルで踊らされる事もあれば、年単位でトレードスタンス丸ごと踊らされている場合もあります。

例えば、昨年は225のオプションが良いと注力していたのに、今年に入って急に為替のサヤ仕掛けが良いとか、大きくスタンスごと変更している様なパターン・・・。

このような大きな変化であればトレーダーは自分がマーケットから踊らされている事に気が付かないものです。

でも、パターンが変更される前が儲からないと感じたから違うパターンになっているわけで、立派に踊らされているのです。

どうでしょう、あなたに心当たりはありませんか?

多分、今日の話を意識し始めるとまた違った角度からマーケットを捉える事ができるようになり「手を変え品を変えすることが無駄な行為と言う事に気が付く」のです。

覚えておいて下さいね、仮に今この話の意味がわからなくても必ずあなたの役に立つ時が来ます。

その時は自然と同じスタイルを継続する理想的なトレードスタイルを構築しているでしょう。


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