8月の豪金融政策について~今後の政策スタンスと豪ドル相場の展望

2018/08/08
  1. 政策金利は1.5%で据え置きでした。順調な景気拡大と低インフレの中、過去最低水準が維持されました。
  2. 政策変更は、+3%成長と+2%台のインフレ率達成が条件と見られ、早くて19年半ばが予想されます。
  3. 豪ドルは、当面もみ合いが見込まれますが、政策変更期待が高まれば上昇余地が出てくるでしょう

過去最低の政策金利を2年継続

7日、オーストラリア〔豪〕準備銀行(以下、RBA)が定例理事会を実施し、政策金利であるキャッシュレートを1.5%に据え置きました。16年8月の利下げ以来、過去最低水準が2年間維持されました。

豪経済は順調に景気が拡大しています。1-3月期の実質GDP成長率は前年同期比+3.1%と7四半期ぶりに+3%台を回復したほか、4-6月期のCPIは同+2.1%と5四半期ぶりに目標の下限を上回ってきました。良好な雇用環境の下で個人消費が好調なほか、世界的な景気拡大を受けて輸出も堅調に推移しています。RBAは、年後半は+3%台の成長ペースと+2%台のインフレ率が定着すると予想しています。

現時点で、RBAは低金利を維持することが適当としていますが、今後も現状の経済情勢が続いた場合、政策変更に現実味が出てくると考えます。上記の景気・物価見通しの達成を条件に、早ければ19年半ばにも利上げが実施される可能性があります。

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年末にかけて上昇余地か

豪ドル相場は、米金利上昇の下で新興国や資源国の通貨が厳しい環境に置かれている中、先進国通貨の側面も持っていることで底堅く推移しており、対米ドル、対円共にもみ合っています。当面、低金利が維持される一方、米金利との差はさらに拡大する方向にあります。また、貿易摩擦が激化する中で、商品相場も動きが鈍くなっており、引き続き頭を抑えられる展開が続かざるを得ないと見られます。

ただし、豪経済は、上記のとおり内需主導で成長しています。鉱業以外の企業の設備投資回復が目立つなど、資源依存で景気の浮沈が大きい経済からの脱却も徐々に進んでいます。こうした経済の安定性向上が進み、現状の順調な景気拡大が続けば、利上げ期待の拡大と共に豪ドル相場は上昇余地が出てくると考えます。

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