アムンディ・ヨーロッパ通信~メイ首相に英国民は意外と暖かい目?

2019/03/01 <>

離脱延期の可能性急浮上

メイ首相は26日、3月29日に迫った英国のEU(欧州連合)離脱について議会で演説しました。3月12日までにEUと修正離脱協定で合意を目指し、2回目の採決を実施するとしました。それが否決、もしくは合意に至らない場合、「合意なき離脱」の是非を採決、それも否決ならば、離脱時期の短期延期を要請する是非を採決するとしました。これらは27日、議会で承認されました。アイルランド国境の取り扱いをめぐるEUとの協議の行方は依然不透明で、ここにきて離脱延期の可能性が急浮上してきました。元々、メイ首相は延期に否定的でしたが、離脱強硬派、EU残留派双方からの批判にさらされ、万策尽きた感が否めません。

「孤軍奮闘」に信頼感?

こうした中、英国民は意外とメイ首相を暖かい目で見守っているようです。相応しい首相に関する世論調査によると、メイ首相はそれほど支持を落としておらず、むしろ政権運営が混迷を深めた年明け後は回復しています。一方、野党・労働党のコービン党首の支持が落ち込み、どちらでもない等の既存政党への不満増加につながっています。混迷を深める英政府・議会の中で、「孤軍奮闘」を続けるメイ首相に、国民はいくらかの頼もしさを感じているのかもしれません。

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