株価上昇のペース

2014/06/06

6月入りとなった今週の株式市場ですが、これまでの株価上昇の流れを受けて日経平均は一段高でスタートし、続く火曜日には節目の15,000円台に乗せ、その後も15,000円台を維持する展開が続いています。

ここまでのリバウンド相場を振り返ると、5月21日の取引時間中に13,964円をつけた日経平均は翌日から急反発を見せました。6月4日の11営業日で約1,100円を超える上昇となっています。今年の2月から3月(2月5日~3月7日)にかけて、同じような株価反発の場面がありましたが、この時は22営業日で約1,200円の上昇でしたから、今回のリバウンドがハイペースだったことが分かります。

足元の株価反発について、基本的には「買い上がれないから売られる」展開だったのが、日経平均が14,000円水準を維持したことで下値の堅さが確認され、「下がらないから買われる」というムードに転じて、戻りを試しているというのが自然だと思われます。

また、リバウンドがハイペースになったのは、消費増税後の景気に対する不安が後退したという見方や、いよいよ6月中にまとまる成長戦略第2弾への期待、高値警戒感の米国株市場や株価の戻りが一服した新興国株市場から割安感や出遅れ感が指摘されている日本株への資金シフト観測などの材料がタイミング良く重なったためと考えられます。

ペースを速めたこれらの材料が買い上がる材料となればさらなる株価上昇も想定されるのですが、6月5日の前場終了時点で日経平均の高値は15,141円です。直近の戻り高値である4月3日の15,164円を前に上昇が一服している印象となっているため、今のところはやはり戻りを試している最中と言えます。であるならば、その次の戻り高値は3月7日につけた15,312円がひとまずの上値目処となりそうです。

来週はメジャーSQと日銀の金融政策決定会合が同日となるため、「アフター米雇用統計後」の相場が動意づくシナリオも想定されますが、ペースを速めた材料が買いあがる材料になるカギはやはり成長戦略第2弾になります。すでに様々な報道がされて株価も反応していますが、数値目標など具体的なものが目立っている印象のため、「材料出尽くし」で急落する展開には注意が必要となりそうです。

 

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楽天証券経済研究所 土信田 雅之が、マクロの視点で国内外の市況を解説。着目すべきチャートの動きや経済イベントなど、さまざまな観点からマーケットを分析いたします。
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