インターファクトリー<4057> 22年5月期の減益を我慢しつつも、小規模事業者向け新サービス開始にも注目

2022/03/11

中・大規模EC事業者向けにクラウド特化のECサイト構築プラットフォームを提供
22年5月期の減益を我慢しつつも、小規模事業者向け新サービス開始にも注目

業種: 情報・通信業
アナリスト: 藤野敬太

◆ 会社概要
・インターファクトリー(以下、同社)は、中・大規模EC事業者向けにクラウド特化のECサイト構築プラットフォーム「ebisumart」を提供している。

◆ 22年5月期第2四半期累計期間決算
・22/5期第2四半期累計期間(以下、上期)決算は、売上高1,057百万円(前年同期比2.2%増)、営業損失30百万円(前年同期は112百万円の利益)となった。同社の想定を下回ったのは、システム受託開発の売上高の伸び悩みと、新クラウドシステムへの移行に予想以上に費用がかかったことによる売上総利益率の悪化が要因である。

◆ 22年5月期業績予想
・22/5期業績について、同社は、売上高2,577百万円(前期比18.7%増)、営業利益159百万円(同23.4%減)という期初計画を据え置いている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、22/5期について従来予想を据え置き、売上高2,423百万円(前期比11.7%増)、営業利益131百万円(同36.9%減)という会社計画を下回る水準を予想している。上期に伸び悩んだシステム受託開発は、下期に回復に向かうと予想するものの、上期の遅れ分をカバーしきれないと想定した。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、23/5期は前期比24.5%増収、24/5期は同23.7%増収となり、売上高営業利益率は24/5期には10.3%まで上昇すると予想した。
・23/5期は前期に伸びが抑えられた新規案件の受注が加速するほか、クラウドシステム移行が完了して関連する費用がなくなり、従来の利益水準を回復するものとした。また、小規模事業者向けの「ebisumart zero」も24/5期に向けて貢献してくるものとしたが、マーケティングコストの増加も考えられることから、24/5期以降は売上高営業利益率の向上は緩やかになるものとした。なお、「ebisumart zero」は同社の事業領域拡大に向けた新規事業であり、その展開及び拡販状況に注目していきたい。

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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