今週の注目レポート (7月11日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●アップガレージグループ(7134)【 新規→1】
「売上高、営業利益の過去最高更新が続く、成長余地は大きいとTIWはみる」
中古カー及びバイク用品等のリユース事業アップガレージの運営と新品カー用品の流通企画事業を主軸とした事業会社である。中古パーツを「安く手に入れたい」買手と「適正価格で売却したい」売手を繋ぐマーケットの需要を確信し創業。柱のアップガレージ事業では中古カー用品の買取販売を直営店とフランチャイズ(FC)で全国展開を図るとともに、中古カー用品全般を扱うアップガレージに加え、時代・社会の変化に応じた新たな店舗ブランド展開などにより事業拡大を図ってきた。売上高、営業利益の過去最高更新が続き、成長余地は大きいとみて、目標株価は1,600円とし投資評価「1」でカバレッジを始める。
予想ROE:17.4% PBR:1.9倍、来期予想PER:8.9倍、来期予想EPS成長率:18%
株価(7/11終値):1,129円 Fモデルによる理論株価:1843円(7月9日by高田悟)
●ネクステージ(3186)【 2+→2+】
「通期計画を上方修正、25/11期は2桁営業増益から大幅営業増益見通しに転じる」
25/11期上期(12-5月)は営業減益となった。ただし、過去の急拡大に伴うひずみの修正や、従来から抑制とはいえ新規出店継続などによる販管費の増加が減益の主要因であり、懸念は不要とTIWは考える。上期決算では、環境が厳しい中で小売販売、買取、車検、AA(オートオークション)販売の全てのKPTで台数を伸ばし、粗利益では増益を確り確保したこと、台数増に伴い、販売店、買取店、整備店、輸入車新車ディーラーの全事業部で売上高と粗利益がプラス成長となったこと、全KPIで台数成長を図った中でも、商品仕入れにおいてAAからに比べ高い採算が見込める消費者からの直接買取り台数や、高い粗利が見込める車検台数を確り伸ばしたことなどが評価できる。通期計画上方修正がポジティブであり、修正計画には上振れ余地があるとみることに加え、株価指標面にも割安感があるため、投資評価は「2+」を維持する。
予想ROE:14.6% PBR:2.2倍、来期予想PER:11.2倍、来期予想EPS成長率:22%
株価(7/11終値):1,944円 Fモデルによる理論株価:1855円(7月11日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。

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