豆蔵ホールディングス (3756 東証一部)
情報サービス事業と半導体事業を行う企業グループ
新たにアンドロイド端末向けソフトウェア開発に強みを持つ会社を買収
業種:情報・通信業
アナリスト:松尾 十作
◆ 情報サービス事業と半導体事業を展開
・豆蔵ホールディングス(以下、同社)グループは、ソフトウェア開発を中核 に技術者の人材派遣サービスなども提供する情報サービス事業と、 M&A で傘下に収めた半導体事業で構成されている。
◆ 14 年3 月期営業利益は二割増益
・14/3 期決算は、売上高9,986 百万円(前期比6.1%増)、営業利益1,040 百万円(同22.2%増)で、同社の予想に対する達成率は、売上高で 99.9%、営業利益で115.6%であった。各事業の採算性の改善によるも のである。
・15/3 期第1 四半期決算は、売上高2,810 百万円(前年同期比34.3% 増)、営業利益209 百万円(同53.4%増)、第2 四半期累計の同社予想 業績に対する進捗率は、売上高で56.2%、営業利益で59.7%と順調であ った。
◆ 15 年3 月期は人件費等固定費負担増ながら二桁営業増益へ
・15/3 期について同社は、売上高12,000 百万円(前期比20.2%増)、営業 利益1,170 百万円(同12.4%増)を見込んでいる。情報サービス事業が 増収を牽引し、技術者を中心とする中途採用者増に関連する費用増を 吸収し増益を見込んでいる。
・証券リサーチセンターの15/3 期業績予想は、前回(14 年1 月)予想を修 正し、同社予想と同じ水準とした。前回予想と主に異なるのは、連結子会 社増と14/3 期実績を踏まえて各事業の採算性を修正したことである。
◆ 投資に際しての留意点
・同社は、13 年10 月にマザーズ市場から東証一部に市場変更となったこ とを機に、M&A について積極姿勢に転じると宣言していることから、業 績見通しが大きく変動する可能性がある点に留意すべきであろう。