システムインテグレータ(3826 東証マザーズ)
独立系中堅で、パッケージソフトウェアを自社開発し、販売
主要2 製品の成長等により16 年2 月期に売上高36 億円、営業利益6 億円へ
業種:情報・通信業
アナリスト:松尾十作
◆独立系中堅のパッケージソフト会社
・システムインテグレータ(以下、同社)は、電子商取引サイト構築ソフト や基幹業務システムソフトを中心としたパッケージソフトを自社開発し、 販売及び保守を行なっている。
・オリジナル製品が強みとなっており、既存製品の成長と新商品の開発 で中期的な成長、15/2 期に東証二部への上場を目指している。
◆14 年2 月期第2 四半期累計決算は同社予想を上回る
・14/2 期第2 四半期累計決算(以下、上期)は、前年同期比31.9%増収、 6.0%営業増益だった。同社の期初予想に対する達成率は、売上高で 127%、営業利益で163%であった。
・この要因は、一部で不採算プロジェクトが発生したものの、特に Web-ERP パッケージ「GRANDIT」の売上高が前年同期比98.7%増、 売上総利益が86.4%増と大幅に伸びたことが貢献した。
◆14 年2 月期の通期の同社予想はやや慎重
・14/2 期の業績について、同社は売上高前期比9.9%増、営業利益同 3.4%増、経常利益同3.3%増、純利益同5.5%増と、期初の予想を据え 置いた。
・14/2 期の下期について同社は、前年同期比で売上高8.8%減、営業利 益1.0%増と慎重に見ており、証券リサーチセンターでは、若干の上方 修正余地があると判断している。
・14/2 期を初年度とする新中期経営計画「Progress2013」を13 年3 月 に公表した。最終年度である16/2 期に売上高3,550 百万円(13/2 期比 1.32 倍)、営業利益600 百万円(同1.48 倍)を標榜している。主要4 製 品の売上高は二桁成長を目指しているが、当センターでは、EC サイ ト構築パッケージとプロジェクト管理パッケージが10%〜20%の 売上高年率伸長見込みにより売上高3,600 百万円、営業利益600 百 万円を予想している。